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大崎梢 / 創元推理文庫 (40件のレビュー)
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総合評価:
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G. S.
とてもいい。作者の本に触れるのは初めてだが、継続して追っかけていこうと思う。 移動図書館(本バス)周辺で起こるちょっとした謎がテーマで、読んでいて心があったかくなる系の本である一方で、公共図書館の抱え…る課題が地域全体の課題(住民サービスの限界や、まちづくりのこと、高齢化のことなどなど)とリンク…どころかガッツリと絡むことを教えてくれる。続きを読む
投稿日:2024.05.06
しおん
『本』愛に溢れた一冊でした。 移動図書館を舞台に利用者さんとの物語やちょっとした謎を解いていくハートフル・ミステリ短編集。 『道を照らす花』に出てくる杏奈ちゃんのお話はウルッときました。 本との関わり…方も色々あり その人にとって本とは心の支えになったり 他者との繋がりになったり、何度も出会いたいたい相手であったり。 文章もとても読みやすかったです。 続編もあるようなので読みたいと思います。続きを読む
投稿日:2024.04.29
森見里穂子
同じ著者の短編「国会図書館のボルト」が面白く、くすりとなったので他の著書も読みたくなり読み始めました。定年後に移動図書館で働き始めたテルさんと司書のウメちゃんのコンビが本を通じて地元コミュニティとの繋…がりを作っていく暖かい一冊! 続きを読む
投稿日:2024.03.24
ししまるみやこ@多趣味サン
小事件しか起こらないので安心して読めました。 のんびり読める一冊。 移動図書館に出会ったら覗いてみようかなー
投稿日:2023.10.29
おすみ
本バスめぐりん。 こういう話好きだな〜 地域の人との関わりが薄くなっているところが多いと思うけど、こんな風に、本バスを通して、町の人、商店街、幼稚園、色々な人のちょっとした交流が増えればいいな
投稿日:2023.06.22
ぶーちん
#読了 2023.2.3 「ハートフルミステリー」ってなによ?wと思ってたけど確かに言い得て妙でしたわ◎ 著者の作品は「クローバー・レイン」を読んだことがあって、イメージとしては「ニュートラル」「…ハートフル」そんな中で、乗り越えるべき課題が出てくる、それを乗り越える姿に自分も少しがんばろうかなと思える、そんなかんじ。 今回はそれにミステリー要素が加わった。別に殺人事件が起きるとかではなく、ミステリーと野次馬根性のような「気になるなぁ〜」の間のような感じで気軽にソワソワ感と解決した時のスッキリ感を楽しめる作品。登場人物たちの一生懸命さにも好感◎ おとなしい美少女にみんなが甲斐甲斐しくするかんじはあまり好きじゃなかったかなw基本的には移動図書館の利用を重ねて顔を覚えられると「常連」になっていくわけだけど、常連になったからといってスタッフの人や他の利用者と仲良しクラブしたいわけじゃない。「この前あれ借りてた」とか勝手に噂されるのは嫌だなぁ。 特に私はビジュアルに自信がないから、美少女でなんか周りがみんな気にするってかんじが、「美少女じゃなかったら、みなさん気にしなかったんじゃないんですかぁ?おぉん?」という性格の歪み丸出しの感想も出てきてしまうw まぁみんないいひとたちってのは伝わってきたので楽しく読めました◎ 移動図書館めぐりん。喜怒哀楽はっきり元気はつらつウメちゃんとサラリーマンリタイア後に運転手をすることになったテルさん。その土地や利用者さんを巡るストーリー。 関係ないと思っちゃえばそれまでだし、諦めちゃえば終わりなんだけど、それを主人公のテルさんウメちゃんは気にかけ、行動を起こしていく。おせっかいもよくないけど放っておけないし、解決できるならできたほうがいいんだけど、、、と悩みながらも利用者さんに関わっていく。性善説を願い、そう生きてる人たちにとってはとても気持ちよく読める作品だと思う。 本作の構成も短編でありながら、最後のお話ではこれまでの短編に出てきた利用者たちが登場して解決していく感じも良かった。 解説にもあったが、著者の「本」への愛を感じる。基本的には主人公のテルさんウメちゃんの話だけど、(作家先生に失礼な表現だけど)「生活の中に(読者として)本の存在があった人だなぁ」と感じる。 本との関わり方やその表現に、本書を読みながら何度か涙してしまった。登場人物に感情移入して涙することはあったが、こうして本という存在への感情で涙するとは思わなかった。自分もこれまでの人生に本があったんだなぁと改めて思う。 ちなみに今住んでるところの移動図書館あるか調べたら2010年に廃止されてた(´-ω-`)やはりなかなか存続は難しいのだなぁ。 -フレーズメモより p107-について ここ泣いちゃったわぁ。自分でもびっくり。 私が通っていた小学校にも移動図書館が来ていた。当時習い事も多かったので、熱心に通ったということもないけど、バスにたくさん本が載ってる、ステップで上がって小さな図書館になってる、その中に入れるということにテンションがあがったものだ。図書室には行かないけど移動図書館が来ていたら覗きに行って、たまに借りていた。本書にある、本と出会う機会というのはそういうことだなと思う。 当時は学園七不思議的なホラー系やこまったさんシリーズなど読んでいた記憶がある。 また、母親が図書館で本を借りるタイプだったので、夏休みはよく一緒に行っていた。車で15分くらいかかるので母親の車で行くことが多かった。母親はミステリーなどの文庫もよく読んでいたし、冠婚葬祭や植物の育て方などのハウツー物も必要に応じて借りていたので、図書館は身近だったし、好きだった。 自分は優等生気質なとこがあるし、(文字で書くと仰々しくなるが)父親が理不尽に怒鳴り散らす人でそれがほんとに嫌だったから、普通の公共の場より「他の人に迷惑かけないよう静かに過ごす」ということがより徹底されている空間に安心感があったのだと思う。今でも図書館という空間が好きだ。同じ理由で美術館や静かなカフェも好き。朝までオールでカラオケ!とかも大好きだけどね(笑) 自分と移動図書館の思い出を振り返りながら母親と通った図書館のことを思い出した。 親が図書館で本を借りる姿は、子どもが本を身近に感じる手法としてありだなぁと気付かされた。もう少し娘が大きくなったら一緒に行こうと思う。 -フレーズメモ p137-について 結婚後に登録制バイトででっかい工場の単純作業勤務のときに、20分休憩、お昼休憩、20分休憩というところがあった。でっかい工場だからロッカー室は遠い。作業着のポケットに小銭とケータイと文庫本を忍ばせて、休憩ごとに本を読んでいた。たばこ吸う人のたばこ休憩と似てるかもしれない。本読んでると10分でも「休憩したなぁ」って感覚になるよね。わかるわかる。 -フレーズメモより p231-について 本は感動する場面が違ったり、捉え方が違ったりするのがいいよね。そこの違いは映画や漫画より、より個性が出る気がする。 -フレーズメモより 解説-について 自分が読んだことある本を図書館や本屋さんで見かけたときの、あの感覚。ほんとね。なんだろね。あの感覚。うんうん、過去の一部を肯定してもらえた感覚。わかるわかるー。 ◆内容(BOOK データベースより) 種川市の移動図書館「本バスめぐりん」。乗り込むのは六十五歳の新人運転手テルさんと図書館司書ウメちゃん、年の差四十のでこぼこコンビだ。返却本に挟まれた忘れ物や、秘密を抱えた利用者など、巡回先でふたりを待ち受けるのは、いくつもの不思議な謎?!書店員や編集者を主人公に「本の現場」を描いてきた著者による新たな舞台は、図書館バス!ハートフル・ミステリ短編集。続きを読む
投稿日:2023.02.03
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