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中野京子 / 文春新書 (17件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
絵画鑑賞の訓練として読了。 絵画を眺める視野が少し広がったかな?と思えたし、ところどころ著者の所感が面白い。 ①レーピン『ヴォルガの船曳き』 絵画の背景を知らずとも感じられるほど、船曳たち一人一人に差し迫る表情がある。 最貧民層である彼らを改めて人間として見つめ直し、それまでの人生に思いを馳せた結果であるということに感銘を受けた。 また当時のロシアの時代背景も同時に知ることで、レーピンが何に憤り、何故ここまで差し迫る絵画となったのか知ることができた。 ②ゲラン「モルフェウスとイリス」 ほのかに官能的。 描かれているのが夢の神であるという物語のはじまりを知ると、なお味わい深い。 記憶が少しずつ指の間からこぼれ落ちるかのような、全ての記憶を手放す眠りは、果たして救いとなりうるか? ③カリエール「病気の子ども」 一目見た瞬間に好き。オルセーに所蔵されているとのこと(あったかな……?)。 死に向かう悲壮感をまとう子。固く目をつぶる母。 「抱く」という行為の美しさに関する著者の所感は、ずっと覚えておきたい文章。 ミケランジェロのピエタを彷彿とさせた。
投稿日:2024.03.28
たまこ
入門にいい 語り口が軽快で読んでいて楽しい 自身の感想と比較するように読むと鑑賞のトレーニングになると思う
投稿日:2022.07.25
mow168
ここにもホルバインのヘンリー8世の肖像画が。 画家とモデルで紹介されていたのとは違う切り口なので特に問題なく面白い。 つくづく強烈。 フリードリヒ大王の同じ絵も紹介されている。 隣でピアノ伴奏していた…のが大バッハの息子で、内心我慢の宮仕えと知ると表情もそんな風に思えて来て気の毒になる。 王は愚王でも賢明な王でも歴史に残るが、政治家は残りにくいという説が印象に残った。続きを読む
投稿日:2022.01.27
cinejazz0906
窓から覗き込むような形で、絵画の一部分が拡大された導入部のペ-ジを見て〝これは何だろう、誰の絵だろう、どんなシーンの一部だろうと?〟と考えさせられながら始まる名画への誘いに魅了されます。名画に込められ…た歴史的背景や人間の欲望を読み解くための26作品が紹介されています。ドラクロワの<怒れるメディア>、レーピンの<ヴォルガの船曳き>、ミレイの<オフェ-リア>、ダ・ヴィンチの<最後の晩餐>、フェルメ-ルの<真珠の首飾りの女>、ボスの<守銭奴の死>ホルバインの<ヘンリ-八世>など、名作揃いの名解説に酔い痴れます。続きを読む
投稿日:2021.11.27
yunayuna
数時間あればサクサクと読める。 怖い絵シリーズに出てきた絵画も数点あったが、新しい絵画と出会う事ができた。 内容もそこまで難しくなく、他の作品同様面白い。
投稿日:2021.07.17
キムチ27
人間を人間たらしめるコアの一つが欲望・・切り取る視点がそれなので面白くないわけがない。一つ一つが短いが私には決して軽い内容とは思えず、齧り応えがある。 知っている画家の知らない絵が有る、知らない画家の…が有る・・てなわけのせいか中野さんの本を結構読んでいるけれど、全くだれた感じが無く「あ~~、面白い」という読後 個人的に、ボスとレーピンが好きなので解説も絵も素晴らしい。フェルメールのこの絵画はかなり有名ということもあり、手に取りたくさせる。続きを読む
投稿日:2021.06.18
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