【感想】警察庁特命捜査官 水野乃亜 ホークアイ

初瀬礼 / 双葉文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • バス好きな読書虫

    バス好きな読書虫

    著者初読み。
    ブクログのレビューを見て、読んでみた作品。
    主人公の水野乃亜は高校時代に警官だった父親を目の前で通り魔に刺されて失い、その後、大学時代の恋人もテロの被害者となったことから、犯罪被害者を無くす為にキャリアの警察官となった。
    野放しにされた犯罪者を、現在は認められていない民間の監視カメラにアクセスすることで見つけると言うシステムを警察庁に導入すると言う特命を受けて、捜査共助課に異動になった乃亜。
    「見当たり捜査」と言う指名手配犯をひたすら記憶し、人混みから探すと言う地味な捜査を続ける捜査共助課のメンバーたち。
    乃亜も本来の目的を隠しながら、見当たり捜査に当たっていく。
    そんな中、アメリカ海軍の関連施設がテロリストにより、爆破される事件が起きる。
    犯人と思われるのは、チェチェン出身の女性テロリスト。
    次の爆破事件を防ぐ為、「見当たり班」もシステム導入を進めていた警察庁も必死になるが、果たして先に見つけるのは、「人の眼」か「システム」か・・・
    後半はかなり畳みかける展開で面白かったけど、テロリストがかなり前から登場するのに、なかなか対峙しない展開がもどかしかった。
    佐山の行方不明になった恋人の存在も気になるし、システムもバグったところで終わっているので、続きも読んでみようと思う。
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    投稿日:2023.06.06

  • モゲラ

    モゲラ

    親しい人を奪われた経験から、ホークアイと呼ばれる監視システムを推進する立場となった主人公が、ホークアイ導入の暁には用済みとなる、街頭で指名手配班を見分けて検挙する見当たり捜査を行うチームに配属になり、日本を標的としたテロに立ち向かうことになる。
    キャリア・ノンキャリアの確執、最新技術に対してのマンパワーの強み、という、ありがちなストーリーではあるが、困難な立場で奮闘する主人公がよく描かれていて定番ながら面白い出来だった。
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    投稿日:2023.03.26

  • machinobu

    machinobu

    ノンストップ・アクションミステリー。
    大都会の殺到に立ち、逃亡中の手配犯を見つけ出す警視庁の見当たり班。

    そこに配属された若い女性キャリア・水野 乃亜。
    彼女は、見当たり班の面々には、決して話せない極秘使命を受けていた。

    『ホークアイ』と呼ばれる人工知能システム。防犯カメラなどの映像情報から、逃亡犯を探し出す画期的なAIシステム。
    そして、防犯カメラが無い地域では、捜査員が『ホルスの眼』と呼ばれるスマートグラス(サングラス)を付けて、映像情報をホークアイに送り出す。
    これらがあれば、見当たり班は不要になるのか?

    そして、そんな時、凶悪な国際テロリストが国内に潜入したとの極秘情報が入って来た。
    『ノバコバ』と呼ばれる女テロリストの狙いは、一体何なのか?

    多数のドローンを使った波状攻撃など、ハラハラドキドキの連続ですね。

    最後、水野係長が、テロリストに突っ込んで行くシーンは、ドラマのようで驚きですね。

    ホークアイは、一時凍結されましたが、今後、この様なシステムが、必要な世の中になって行くんでしょうか?

    最後、あっという間にページが終わってしまったので、もう少しメンバのその後を、書き足してもよかったかも。
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    投稿日:2022.08.28

  • ao-neko

    ao-neko

    大切な人を犯罪によって失った過去から、犯罪を憎み警察官になった水野乃亜。彼女が着任した警視庁捜査共助課はいわゆる「見当たり捜査」を受け持つ部署。選りすぐりのスキルを持つ見当たり捜査官たちは実に素晴らしいと思うのですが、しかしそこに投入されることになった衆人環視AIシステム「ホークアイ」。これが実用化されれば、今までの捜査法はいわば用なしになってしまうのか。そして脅威のテロリストが日本でテロ計画を企てているという案件の発生。果たして勝つのは機械なのか人なのか。スリル感たっぷりの警察小説。
    そりゃあこれだけさまざまな技術が発展すれば何もかも便利になるのが当たり前で、それによってもたらされる恩恵を享受するのも決して悪いことではないのですが。安穏と盲信してしまうのも恐ろしいことです。「ホークアイ」のシステムは確かに見事。だけれど思った通りというかなんというか、機械にはこういうことがあるんだってば(苦笑)。その時にはやはりマンパワーに勝るものはないのでは、と思います。どちらがより優秀、というのではなく、その状況に応じて使い分けが必要ですね。どれほど優秀な機械やシステムであっても、結局それを使うのは人間なのだし。
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    投稿日:2021.01.23

  • 青竹

    青竹

    まだまだ含みがある内容で終わりました。
    ミアタリ捜査という忍耐のいる職人のような部署と、有名なテロリストとの攻防はギャップがありました。
    警察内部の覇権争いや、ミアタリ捜査での心理描写など様々な側面が書かれており一気に読めました。続きを読む

    投稿日:2020.09.16

  • reso100

    reso100

    刑事部捜査共助課にキャリアとして配属された水野乃亜.手配写真の顔を記憶して街頭で対象者を見つけ出す見当たり捜査に就くことになった.乃亜は高校生のとき、目の前で警察官の父が殺されたつらい過去を持っているが、アメリカの大学で学び志願して警察官となった.偶然、父殺害時に支援してくれた加藤警部補と同じ職場となり、指導してもらうことになった.見当たり捜査をAIの活用で効率的する構想で、アメリカからホークアイを導入して運用を始めた佐山捜査支援分析管理官.佐山は乃亜にその概要を知らせているが、当面はアナログ的な捜査をさせている.世界各国で爆弾テロを行ってきた犯人が日本に入国したとの情報を得て、佐山はホークアイを活用すべく準備をしてきたが、彼がターゲットとして推測したノバコバの写真をシステムに入れたとたんダウンのしてしまう.事実上アメリカの占領下にある日本.ノバコバらは山王ホテルをドローンに搭載した爆弾で破壊する.第二の攻撃を阻止するべく、全国から集められた見当たり捜査のプロが乃亜らと連携して動く第6章は圧巻だ.最後のページでノバコバの最後の姿を見る佐山の描写が良かった.続きを読む

    投稿日:2020.02.10

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