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宮下奈都 / 文春文庫 (116件のレビュー)
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総合評価:
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小松菜
いい話だったけどちょっと恋愛要素の描写が少なくて怖く感じた(何も知らないのに一緒にいるのが) それがいいのかもしれないけど。 もう一つの日をつなぐはただただ心がきつくてラストもめちゃくちゃ微妙なとこで…終わるやん!モヤモヤだった 続きを読む
投稿日:2024.03.09
sachiiro
『静かな雨』 やたらと美味しい鯛焼き屋のこよみさんと出会った主人公。 そのこよみさんは突然の事故で事故前の記憶しか留めておけない。 毎日事故前までリセットされる記憶。 たまたま『博士の愛した数式』を…読んだばかりだったのでこの設定に驚いた。 しかも作品中にも登場する。 「人間は何でできているか」と問う主人公に「記憶=意識にのぼらない経験したことも含めて全部。生まれるまで辿ってきた祖先の記憶」と答える姉。 主人公は「毎日の生活の中での“思い”」だと考える。 記憶は更新されないが、リセットされている間に何度も聴いたレッチリの新曲を『なんか聴いたことある』と言うこよみさん。 忘れてしまうこと、忘れないこと、意識では忘れていても体が体感で覚えていること、2人の違う人間の少し重なっている部分で日々はできている。 体に刻まれた記憶と思いの重なりで。 短い作品だったが、心に残る作品だった。 『日をつなぐ』 不穏な雰囲気から始まり、初々しい出会い・恋愛から結婚・妊娠・出産を経て2人の生活はどんどんすれ違って行く。 あんなにわかり合って満たされていたのに…… 最後の修ちゃんの話がなんなのか不穏過ぎて恐ろしかった(笑)続きを読む
投稿日:2024.02.19
みたらしだんご
やっぱり作家はデビュー作に作風が詰まってる。 何を読んでもスっと心に入ってくる宮下作品。デビューもすごいな、、 「静かな雨」も「日をつなぐ」も一見ありきたりな設定ではあるけど、私たちの生活からそう遠く…離れていないところに登場人物たちの暮らしがある、暮らしを感じられるのがいい。 行助はこよみさんのことをとても大切にしている。でもそれはこよみさんの弱みを理解した上で、自分のために利用したり、傷つけたりしているとも捉えられる。だからって一概に行助を責めたりできない。 「日をつなぐ」は、人によって捉え方がかなり違うみたいだけど、私はバットエンドを想像したなぁ。バットエンドになっても立ち直るところまでが宮下作品だと思う。 大好きな作家さんのデビュー作。どちらの話も続いていく感じがいい。私たちの日常と同じで、淡々と毎日は流れていくから。物語にも完全な終止符は必要ないなと思わせてくれる作品だった。続きを読む
投稿日:2024.01.30
ゆれん
一見静かできれいなんだけど、よく考えたらなかなかの地獄。 特に2話目は危うすぎる状況で読んでいてしんどかった。 感想を読むと、人によって受け取り方がだいぶ違う作品だと気づく。
投稿日:2024.01.05
ちぇぇぇん
このレビューはネタバレを含みます
「博士の愛した数式」が作中に出てくるあたり、作者も、この設定が決して珍しいものではないと思っていると思います。問題なのは、それによってなにを言いたかったのか。 思い出、ではなく「毎日の生活の中での思い」で人はできているのではないか。だから、記憶が刻まれなくとも、主人公との仲が深まり、たい焼きは一層味に深みを増す。 だから、大丈夫。 宮下奈都さんのデビュー作ということですが、今に通じる源泉みたいなものが節々に感じられますね。 「思い」の繋がりみたいのを大切にしているような気がします。特に食事、たい焼きの描写が、ウミガメのスープを読んだ時とリンクしました。
投稿日:2023.12.24
corpus
短編二編からなる。 一編目 小川洋子の『博士の愛した数式』っぽい話。記憶障害だが、懸命に生きている。高校生との対話は絶品。 二編目 中学時代から知り合いだった二人。青春してるなと思いつつ、結婚生活…は大変だと思わさせる。 両編通じて、食べ物がキーワード。匂いや味を表現できていると思う。続きを読む
投稿日:2023.12.23
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