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西村京太郎 / 光文社文庫 (1件のレビュー)
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おじまゆうや
○主題と関係しつつ、十津川の推理と行動力が光る一作 出だしは、全く見えない殺人だった。 あるホテルの屋上で首を絞められて殺された荒井。能を直前まで舞っていたという情報もあるが、越前・金沢の能舞だとい…うことが調べによりわかる。 一方、すぐ近くのホテルにラテンアメリカの大統領が来日していたが、ちょうどホテルの部屋から舞が見えることがわかり、関係があるのではないかと探る十津川たち。すると、首相補佐官の一人が圧力をかけてきて… =・=・ このあと、当該のロハス大統領が秘書と共に金沢を訪れるが、十津川はさらに疑念を深める。警察庁の外事課も動くなか身動きも取りにくいが、現地の警察とともに真実にたどり着こうとするのは、彼なりの気迫だろう。 普通は、圧力がかかるとどんな手を持ってても手出しできないのが警察官の特徴だと思っているが、唯一、十津川は例外なのかもしれない。 今回のような十津川みたいになりたい、と警察官試験で話せばたちまち、不合格を食らうこともありうるのだろうか。 そのくらい、警察上層部や首相補佐官が舌を巻く働きを、十津川たちは見せたと思う。 かなり難解な事件。 ロハス大統領という強大な勢力に立ち向かいながら(悪者ではないのだけど)謎解きをしていくが、実際には違う方面から現れた真犯人。そのタイミングも絶妙で、読みながら結末まで読み流せない一作になった。続きを読む
投稿日:2019.09.18
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