【感想】東雲探偵異聞録

あーこわかった！
こんなお話だと思わなくて途中まで読んで積本してた…。
幽霊苦手な方は注意

このまま映画になりそうな、てかこんな映画や深夜ドラマありそうだなと思った。

元警官の老所長・東雲さんが率いる探偵事務所で働くのはダウナー系の堂珍和貴、ミステリアスな星彦、和貴に想いを寄せるわんこバイトの理科。
小さな依頼からオカルト的なことまでコツコツと続けてきた探偵事務所の…、東雲所長と和貴の間柄と、星彦の存在と和貴が抱えるものが話の軸で、それを一番蚊帳の外っぽい理科が受け止める話のような……これはBLかと問われれば、この作品はそこがメインではないと思うんですけど。
CPとしては理科×和貴です。

あらすじや雰囲気の割に本薄くないですか……？ と思い初めは躊躇ってたんですが、いい意味で想定していたような作品ではなかった。
一言で表すなら、とあるシリーズの最終回を劇場版で、みたいな。
振り返りシーンもあり、これだけで読めるので過去作読んでなくても～みたいな。(※そういうのではないが)
そういう印象ですが、このページ数で読ませてしまうのか、と。
特別劇的ではないのですが、東雲探偵事務所の存続に関する揺れがあり、わあ！ ついにこんな日が……と、ハラハラする……そんな思い入れが欲しい。連ドラ版どこ？ という気持ちです。続きを読む

エロ：ほぼ無
要素：BL薄、年下わんこ


──古い雑居ビルの階段を上がって
すり硝子が張られたドアを開けると
ここが俺のバイト先 東雲探偵事務所 ──

この語り口素敵。わくわくする。


…設定が好み。
BL要素は薄く、悲しみを伴う人間ドラマ。
もっと読みたい。
主人公の真っ直ぐさが唯一明るい要素。続きを読む