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佐藤可士和 / 集英社新書 (16件のレビュー)
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総合評価:
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白田
このレビューはネタバレを含みます
とても読みやすいため半日で読了。 デザインとはというhowtoではなく、デザインの思考とはといった内容だった。 帯にも書かれている「①課題②コンセプト③ソリューション」の考えはシンプルだけど、本質的に理解するためにはそれこそ経験が大切なんだろうと感じる。 自分は教職だったため、教材研究とデザインを重ねて読み進めていたが、そういうデザインとは関係ない分野の人にもおすすめできる本だった。
投稿日:2024.01.04
いまむやすむ
学生時代に、このような授業を体感したかった… 子供にもこのような授業がある学校を勧めてみたいなとも思わせてくれた書籍です。
投稿日:2023.12.11
ハナハル
いつもながら難しいけど端的な文章。 「プロフェッショナル」を観て以来の、 注目している人ですが、 変わらず流石だなと思いました。 課題→コンセント→ソリューション、か。 ストンと腹落ちしました。 少し…でも何か取り入れられれば。続きを読む
投稿日:2023.10.02
あさすけ
SFCで特別講師をしている佐藤可士和さんの授業内容をもとに 「授業内容を聞く生徒への思い」「生徒・卒業生の声」「一緒に授業を務めた先生との対談」「佐藤さんの経歴」を通して、多角的な視点から実際に佐藤さんの授業を聞いているような感覚で新しい視点の見つけ方を学べるようになっている。 フォーマット式にまとめてあるというよりは、感性を大事にしつつロジカルな内容となっていて、コミュニケーションという掴めないものを対象にした領域の解決方法を生徒とともに探っているように感じた。 最終的なグラフィックもシンプルで明快なところが特徴ですが、文章も同様の特徴を帯びている感触でとても分かりやすかった。 導入のイントロでよく取り上げている、博報堂時代の仕事の「KIRIN CHIBI LEMON」の事例など、一つ一つのターニングポイントの論理もわかりやすく、キャリアデザインとしても参考になった。 「コミュニケーションの不具合」に対するところの課題を意識されていることがデザインする上での起点として分かりやすいと思った。 その課題は数値的な判別は付けづらく、マーケターなどのビジネスより職業の方では難しいように感じられた。 だからこそ、デザイナーの感性が必要とされているんだなぁと思ったりした。 私自身デザイナーの活動として、どのような課題に向かって取り組んでいるのかをまとめたいと思っていた中で読んでいたので、とても参考になった。 そして、まだ言語化されていないコミュニケーションを起点とした課題を探してみたいと思う気持ちになった。 授業を受けた生徒たちの声も面白かった。 文章語り口からしてもアウトプットの質からも優秀さが伝わった。 生徒の中には、グループ内での合意形成の難しさにも触れていて、どんなに優秀でもそういったことはあるのだなと思った。(意外にもSFC内にオラオラ系の子がいたり飛び出してしまう人もいないとか。) 学生時代にグループワークで苦戦した覚えがありますが、どこでもあることなのだなと思わされた。 後半の方に触れている福沢諭吉の考えをもとに「独立自尊」「実学」「半学半教」といったコンセプトをもとに、専門領域ではない学科でこういった挑戦的な授業があるんだなぁと感心した。 私自身デザイナーになるきっかけが大学生のときの先生の授業だったので、デザインの面白さを知った原点を知れた気がした。 AIについても少し触れられていますが、私は最近気にし始めたに関わらず2019年の時点で触れているというのは、常に新しいことをキャッチされているんだなと知らされました。
投稿日:2023.08.27
ざっくの本棚
掲載している学生のプロジェクト結果・気付きは秀逸です!まぁ一冊の本のみで語り尽くせるほど単純ではありませんが、コンセプト化についてヒントはあってもやりきるしか無いという結論はがっかり。結局視点の変え方…は???内容は学びが少なくありませんが、標題に偽りありです続きを読む
投稿日:2023.04.11
pa-yan
中途入社のおじさんに教えてもらって知った佐藤可士和さん。(おじさんはずっと広告業界で働いてきた方です) ユニクロや今治タオル、楽天のロゴなどを作成されている方。 この方だったのですか!!という驚きで、 どうしてもお盆中に 佐藤可士和さんの本を一冊は読みたくて、手に取りました。 慶応義塾大学で 「未踏領域のデザイン戦略」という授業を担当され、 実際にそのなかで学生が考えた成果物(結果)と、 授業内容、それに対しての佐藤さんの考え方、 そして、 佐藤さんの「デザイン」に対する考え方も書かれている、 とても贅沢な一冊でした。 帯に、 ------------------------- 誰だって「デザインの力」を使える。 大切なのは、この3つ。 ①課題 ②コンセプト ③ソリューション ①の「課題」とは、問題を解決するための 取り組みやテーマのことです。 ②の「コンセプト」とは、 考え方の方向性のことです。 ③の「ソリューション」とは、具体的に課題を解決するアイデアと実行プランのことです。 ①「課題」→②「コンセプト」→③「ソリューション」は、シンプルでありながら、極めて有効なフレームです。 この順番だけは、ぜひ覚えておいてください。 ------------------------- とありますが、 もうすべてこれに尽きます。笑 すでに帯でネタバレしてます。苦笑 デザインは感性だけではなく、 問題解決の思考も大事なんだと思われます。 大事なのは、課題に対するコンセプトであって、 ソリューションが先に来るのは間違い、だと。 そうすると、中身の何もない成果物しかできない、と。 本書を読んで思ったのは、 本書に登場するこの授業ですら、 佐藤さんにデザインされているんだな、と。 そして大学生が考えるデザイン結果がとても素敵でした。 コミュニケ―ションと煙が出るまで考えること、 そして時代に対する反射神経、 読んでて、なるほどが止まらない一冊でした。
投稿日:2022.08.16
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