【感想】マツダ 心を燃やす逆転の経営

山中 浩之 / 日経BP
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
8
9
1
0
0

ブクログレビュー

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  • 自分軸手帳部の本棚

    自分軸手帳部の本棚

    ビジネスに効く本でもあるのですが、マツダが自動車業界で独自路線を築き、
    デザインが支持されるようになる軌跡を、当時の経営者、現場の方目線で語られている、胸熱になる本です。
    「あーツライ、やれてないことが多い、ダメかもしれない」と思っていたタイミングで出会った本で、読み終わった頃には、「よっしゃ、もうちょっとだけ気張ってみるか!」という気持ちになってました。
    広島弁が出てくるのも臨場感があり、広島に所縁のある私としては、より入り込めた本です。
    常にいろんな部署に挟まれる立場の同期にお勧めしたところ、読了後は心が燃えておりました。
    サクサク読めるので、ぜひ!

    紹介者:さっこ
    企画開催日:2022/12/04
    企画名:「2022年に読んでよかった私の1冊」
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    投稿日:2022.12.11

  • masanori25

    masanori25

    肩肘張らないポジティブなリーダーの珠玉の言葉集。素晴らしい。マツダ車に惹かれる理由がわかったような気がする。

    投稿日:2020.12.30

  • 喜餅/Kimochi

    喜餅/Kimochi

    【概略】
     「新しいものを」という言葉に悪い意味で縛られていたかつてのマツダは、バブル崩壊とともにお客様をマツダ地獄に陥れる。リストラ・フォードモータースの経営関与・・・厳しい状況の中、マツダ全体に「どうせ」という負け犬根性が蔓延していた。ドイツのアウトバーンで自社の車に対し悔しい想いを刻まれた金井誠太氏(元会長・現相談役)は、マツダ再生に着手する。大変な時代からスカイアクティブエンジンの開発、「アテンザ」の発表、トヨタ自動車との相互出資提携に至るまでのマツダ・マインドと歴史を振り返る。

    2020年12月20日 読了
    【書評】
     愛知県に生まれ、愛知県に育ち、愛知県で生活しているのに、マツダ好きなんだよね。ユーノスプレッソから始まり、RX-7(FD5型)、アテンザ×2、デミオスポルト×3・・・購入した車は全てマツダ車という。株式も購入しちゃってるぐらい(笑)ユーノスプレッソを購入した当時(25年くらい前)、やっぱり周囲から「マツダ地獄に陥ったか」と言われたよ(笑)でも、なんというか平均的な優等生じゃないところが好きで。インテリアの質感はまぁ・・・ともかくとして、ロータリーエンジンとか、足回りとか・・・運転する喜びがずっとあるのだよねぇ。
     そんなマツダが変わっていく様子をこの本から垣間見ることができるという。フォードの傘下にはいった頃から二代目デミオが売れて、そのあとアテンザの発表あたりから元気になっていくマツダ、その内側に起きたビジネスマインドの変化が凄くわかる一冊だった。そしてこのビジネスマインドは、他分野でもしっかり応用できる内容だった。
     「仕込み7割」という、料理の世界で使われる言葉がマツダの変革の下敷きにあった。本書ではPDCAサイクルの「CA」ではなく「PD」のマネジメントをしっかりしろという言い方となっていた。「CA」に力点が置かれると「火消し」のような仕事の仕方になってしまい、自分のリズムで仕事をすることが難しくなっちゃう。振り回されるのだよねぇ。自分が陥りがちな仕事の仕方。そうではなく「PD」に力点を置いてマネジメントをする。そうなると「失敗」というものに対する考え方も変わってくるという。この部分、他分野でも応用可能・・・というよりも、まさしく今、自分が直面している仕事の姿勢の問題への天啓ともいえる内容だった(笑)
     プラットフォームを統一することの真の意味がわかったのもまた、読んでよかったなぁ。小型車・中型車・大型車、そしてSUVも、共通したプラットフォームって、なんでかな?金太郎飴みたいな車にしたいのかな?もっと尖った車を作るのがマツダなんじゃないの?・・・なんて思ってたのだけど、狙ってる次元が違うのだよね。だから別に、やろうと思えば今でもRX-7みたいな車を生み出せる・・・ハズ(笑)ホッとした(笑)
     あと、サラリーマンという立場であってもダイナミックな仕事はできるし、目の前に置かれた出来事をどのような捉え方をして「楽しめる」かどうかって、めちゃめちゃ重要なんだと思った。極端な話、コピーをとるという雑用一つだって、楽しくできる・・・それって仕事の一つの才能だと思った。
     こういった開発秘話であったり、コンセプトであったりを知ると、より一層その対象(今回でいうとマツダ車)への愛着が湧くねぇ。あと一年経ったら車の買い替え時期が来ていて・・・RX-8の中古を買おうか、ロードスター(NCかND)の中古を買おうか、はたまたNDロードスターのRFを買おうか・・・今からワクワクしてるよ。
     これからもドライバーをワクワクさせる車、作り続けてください。
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    投稿日:2020.12.20

  • あっちょ

    あっちょ

    大企業がひしめく自動車業界の中で個性 zoom zoom を追い求める戦略が良い。開発目的もアテンザの志から入るのが、すばらしい。自分達の思いを起点にした、まさにクオリティ企業。

    投稿日:2020.12.13

  • bigbear0309

    bigbear0309

    最近のマツダが気になっていて手に取った本。
    とても面白かったです。
    試行錯誤の上、自らの道を突き進み、今にみちょれ魂。
    根っこは人の役に立ちたい、いいカッコしたいという人の本質を愚直に実行したこと。
    危機感を煽る健全ではない、こうなっていこうぜという夢やロマン、そんな青臭い気持ちが人を惹きつけていく。

    ホント清々しい本、こんな時代だからこそオススメ。
    明日からのパワーをもらいました。
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    投稿日:2020.10.04

  • makoto0302book

    makoto0302book

    このレビューはネタバレを含みます

    40/継続してヒットを打つのが苦手の会社 一発屋 「負け犬根性」
    49/「オールニュー」が大好きな会社・ 一番大事なのは、「走り出す前にちゃんと考える」
       「今回はもう無理、次のモデルチェンジの時に最初からやり直そう」
    65/大事なのは、根拠を明確にして「決める」こと、そして、いつだれがどういう理由で
       決定したのか」を明記しておく。
    66/「PDマネジメント」と「CAマネジメント」
    79/戦う土俵を決めるのは経営者、「どこからどこまで、どの枠内で戦うのか」
    を誰でもわかるように明示すべき。
    基準があいまいで、「誰がどういう理由で判断したのか」があとから、わからないと
     同じ失敗を繰り返す。
    80/「先行開発」と「商品開発」
    90/「内挿のなぜ」と「外挿のなぜ」  
    145/10年後戦う土俵わ、経営者の責任で設定せねばならない。
    146/15年の時点で、この枠でしかマツダは商売しない」と土俵を決めた。
    147/全力で、10年後の水準で、世界一を狙える技術を開発し、各車種に展開していく。
    150/理想のモデルを先に全力で開発して、個別車種の差分をあとから考える。
    166/一つ上位の目的を意識しながら、ブレイクスルーするアイデアを探す
    171/「世界一の性能を狙いながら、開発コストを減らす」→コモンアーキテクチャー
        「多種変量生産を行いながら、大量生産に負けない効率を実現」→フレキシブル生産
       10年後にも競合に負けない先進性の「技術革新」を前提に「一括企画」

    211/フォードとの経験から、他社との共有化よりも、自分たちの車種間の技術を共通化する
    265/早く決めるから、早く失敗して、早く修正できる
    309/目標は自らやる人達が、ちゃんと意図して作らないといけない。
        「挑戦して到達できる」という目算があり、そのなかでぎりぎり高い目標でないといけない。


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    投稿日:2020.06.07

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