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朝井リョウ / 文春文庫 (220件のレビュー)
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Kanae
どんなに信頼しきっていても全く異なる価値観がぶつかり合い、どちらが正しいかなんてないけど合理性を取るか人間らしさをとるか。 人間らしさは大事だけど、都合のいい部分は結局楽な方を選んで、結局受け入れ…ちゃってるじゃん!って突っ込まれると確かにそうなの。 そんな曖昧でグレーで傲慢なところがままならない人間らしくてそれはそれでいいのかなって。 100%合う人なんていないし、違う考えを共有しあって高め合う。 自分が良いと思えば無理やり共有しようとせず自分がそのまま突き進めば良い。 考え方なんて変わらないんだから、少しずつ受け入れて中和出来たら良いけどね。 そんな個々のどうしようもない底の部分のお話。 どうしようもなくて見ないようにしてきたことを突き詰めるの、上手だよな〜朝井さん。続きを読む
投稿日:2024.05.22
おやつ
「正しさ」って、見方とか場面とか時代とかによって柔軟に変わり得るもので、決して確固たるものなんかではないのだろうなと思った。
投稿日:2024.05.12
ゐ
アプローチはどうであれ、"自分でやる"ことに意味があるんだろうと思った。だからこそ、他者を思い通りにすることはできない。ままならないから私とあなた。
投稿日:2024.05.03
Naoty
定期的に朝井リョウさんの本を読みたくなるのはなぜだろう? 『正欲』から読みはじめて今回で3冊目。 不思議とだんだん癖になってくる。 「自分と他人の違い」の2つの話。 表題の「ままならないから私とあな…た」は心がざわざわした。 主人公の雪子と幼馴染の薫との2009年から2052年までの話。 小学5年生の仲良し2人は好きなものが似ていて、2人の考え方の違いは小さかった。 それが中学、高校、大学、就職と進むにつれて、2人考え方の違いがどんどん大きくなっていく。 「効率重視」の薫と「無駄なことこそが大事」だと思う雪子。 同じものを見ても考えていることが正反対なので、2人の目線で感じてることの違いがとても興味深かった。 自分の思っていることは他の人は全く逆のことを考えていたりする。 このブクログでも「自分には合わない」とか「物足りなかった」と書いたことが、その作品を大好きな人が見たら気分を悪くするかなと考えたりする。 私は自分が好きな本の悪い評価を見ても、「そういう感じ方をする人もいるんだ」と興味深く読んでいて、それもまた楽しみにしている。 自分と似た考えの人も好きだけど、自分には持っていない意見を持っている人も新たな発見があって好きだ。 逆に自分の意見だけが正しいと思い込んで、他人にも押し付ける人は苦手だ。 薫はその配慮が少し足りなかったように思う。 でも実際は自分も気が付かないうちに人を傷つけているかもしれない。 朝井さんの本を読むと、あえて考えないようにしていることをやんわりと指摘されているような感覚になる。 心がざわついてしまうのに、なぜかそのざわつきを定期的に求めてしまう。 そして朝井さんの本を読むとなぜか感想が長くなる笑 また朝井さんの本を読みたい。続きを読む
投稿日:2024.04.20
オダサイ
このレビューはネタバレを含みます
人間的な個性、温かみを重視する雪子と技術の進歩を利用し出来ないことをより簡単に出来るようにする薫の対比が良かった。 人間らしさがないから良くないと自分も思うことはあったが、薫の「じゃあ電車使うな、徒歩で歩け」という言葉には考えさせられた。 朝井リョウさんの本は自分の当たり前に思ってたことが実は凝り固まった考えなのだと思い知らされる。
投稿日:2024.04.10
tomtom1031
朝井さん2作目。 決していい話とか読後感がいいとかいう訳じゃないけど、なんか癖になる。1本目のレンタル人間が好きだった。 朝井さんの作品には、"カッコ悪い"とうか、不完全で歪な人間が多く描かれているけ…ど、正に「ままならないことが人間」その通りだと思った。 私だってそうだし、一見完璧に見えるあの人だってきっとそうなのだろう。続きを読む
投稿日:2024.04.09
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