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山口雅也 / 光文社文庫 (4件のレビュー)
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花嵐
キッド・ピストルズシリーズ中編集。今作では三編収録されている。「冒涜」に続くシリーズなのだが今回もとても面白かった。毎回マザーグースがモチーフとなっているのでそろそろそこらがくどく感じるかなーと思って…いたのだがそんな事はなく楽しめた。特に一番気に入ったのは「永劫の庭」かな。犯人とキッドの最後のやり取りには胸にくるものがあった。どの話も「妄想」と言われているだけあって狂人の論理が蔓延っていたわけだが、「永劫の庭」ではその狂人の論理にも何か明るい響きを感じられて好き。続きを読む
投稿日:2021.09.17
nightmare5296
マザーグースのモチーフが、テーマにも、シチュエーションにも、トリックにも、がっちり巧妙に絡み込んで、これこそ大好きな新本格の味わい...。 散りばめられた何気ない言動の数々がロジックの構成要素に変わる…瞬間の愉しさよ。 そして狂人の論理への寄り添い方よ。 前作よりもモチーフの使い方が宗教的、哲学的な色を強めてて、より新本格な雰囲気を醸し出してた。 それもあってキッド・ピストルズの魅力もますますパワーアップ。 インテリなおかつパンクスなキッド、本当に魅力的な探偵役。名言も多かった。続きを読む
投稿日:2019.06.30
ao-neko
パラレル英国を舞台にしたマザーグースミステリ短編集。さまざまな形での狂気や妄想に囚われた奇妙な人たちが引き起こす奇妙な事件。だけれども、狂気や妄想なりにもそこには一貫した論理があって、きちんと論理的に…解かれる爽快なミステリです。イロモノ感はとても強いシリーズだけれど、本格度も高いなあ。本当に読んでいて楽しい♪ お気に入りは「神なき塔」。実はこういうの、一番嫌いなタイプのジャンルなんですけどね(苦笑)。物理大嫌い。ていうか、もう受け付けない。でもダンプリー博士の講義が意外とわかりやすかった……。そして事件の解決に続き、あの結末。キッド、よくやった! と思ってしまいました。続きを読む
投稿日:2019.06.19
toca
このレビューはネタバレを含みます
復刊。 ミステリとしてのクォリティや個性的な登場人物もこのシリーズの魅力だが、巻末のインタビューやエッセイも読み応えがある。創作裏話が知れるインタビューや、シリーズに対する愛情溢れるエッセイは、復刊のオマケにしておくのは惜しいような……。 尚、収録作の中では『永劫の庭』のラストが切なくて良かった。
投稿日:2018.11.21
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