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ローラ・インガルス・ワイルダー, 谷口由美子 / 岩波少年文庫 (10件のレビュー)
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emil
題名からして『長い冬』に比べたら安心して読める…しかし最初のうちは本当に、楽しき日々なんだろうなと心配になった。ブルースターさん酷すぎない?特に奥さん。病んでるのだろうけど、旦那さんもケアしてあげない…んだろうな…でも先生としてしっかり勤めたローラえらいよ…お針子さんとしても立派にやったし、違う学校でも先生やったし、働き者だ。メアリのオルガン…感動。キャリーもグレイスも大きくなって…!アルマンゾはまだ100%信用してないぞ私は…まあ人間だもの。でもちゃんと家建ててくれたもんね。すごい。しかし、かあさんのお料理がいつも何でもおいしそう。ミシンよかったねかあさん…!続きを読む
投稿日:2024.03.17
フラニー
前回の『大草原の小さな町』では、 ローラは見事教員免許をもらうことができました。 そしていよいよ、まだ自分自身も学校に通う、15歳の少女が、親元を離れ、20キロ先にあるブルースターさんの開拓地で冬の…あいだ教えることになるのです。 下宿先はブルースターさんの…凍えそうな家。 そこでの暮らしときたら… ブルースターの奥さんは、もうなんというか、 農地の申請のためとはいえ、この草原のど田舎にうんざりして、隣人との付き合いもない冬ごもりの暮らしにノイローゼ気味のようで… 下宿人の若い先生に辛く当たるのです。まだたった15歳のローラに。。 とにかくメアリの大学の費用のためと、ブルースターの奥さんのイジメにも負けず頑張るローラ。 でも、学校でもなかなか最初は上手く行きません。 だって、上級生のチャールズは17歳。妹のマーサはほぼローラと同い歳。友だちになりたいくらいなのです。 このチャールズとの一悶着、そしてブルースターの奥さんの嫌がらせ。 やっと金曜日がやってくる時、父さんがこの雪の中を迎えに来てくれるのか、ローラは不安に思いながら待ちました。 でも、金曜日の授業が終わる頃、馬そりで迎えに来たのは… アルマンゾでした! このアルマンゾとのやり取りが面白い。 ローラはここの奥さんのせいでとても怖い目に会うのだけど、父さんや母さんには絶対にその事を話さず、心配かけずに見事7週間、教師として働ききりました。でもそれは アルマンゾが毎週毎週、どんな吹雪の日にも彼の素敵な馬たち、プリンスとレディとそりをひいて迎えに来てくれたから。 だと言うのにローラってば、はっきり言っちゃうんです。 「あなたのそりに乗せていただいているのは、ただ、家に帰りたいからだけなんです… もしこんな長い、寒いドライブをしても疲れるだけだと思われたら、やめてくださって結構なんです。」 開拓地の女の子は強いですね〜。 ローラはなんとか務めあげ、生徒たちと素敵な別れをして帰っていきます。 後半はまさにアルマンゾとのお付き合いの日々。 アルマンゾは素敵な馬車を手に入れ、ローラをドライブに誘います。 そこへまたまたあのネリーが邪魔に入って… 後半には、竜巻に襲われる草原の人たちの話も出てきたりして、アメリカの竜巻被害について考えさせられます。 この本の中にはまた2度のクリスマスが描かれているのですが、 最初の年に新しい教会に飾られたクリスマスツリーを初めて見た、小さい妹のグレイスの表情が、その年のクリスマスでいちばん素晴らしかったというローラの回想が素敵でした。 次の年は、お母さんの実家の方へ帰ってしまったアルマンゾが、思いがけずクリスマス・イヴの夜に顔を出してくれた。 そしてその夜眠る前にすぐ下の妹キャリーが言います。「ああ、ローラ!なんて素敵なクリスマスでしょう!クリスマスって、年ごとにすばらしくなっていくものなの?」 「ええ、そうよ」 ローラは心から言った。 インガルス家は本当に嫉妬してしまうほど素敵な家庭です。 また、この1800年代初頭に、アメリカという国はもう自由恋愛が存在しているんですね。日本ならきっと許嫁と結婚…なんて時代だったことでしょう。 ローラとアルマンゾ、この先どうなる事やら。。 続きを読む
投稿日:2023.01.27
yuko-romarin
先生として勤め、学校へ生徒として戻り、お針子のアルバイトをしたり…そしてアルマンゾとのデート。この巻は本当に忙しい。
投稿日:2020.11.08
SnowyYuki
このレビューはネタバレを含みます
ブルースター学校で教えるために,とうさんのそりで20km離れたブルースターさんの家へ向かうところから始まる。 鈴木哲子訳と比べ全体的に違和感なく読める。特に「Hightland Mary」の「ハイランド」は地名だというのに鈴木訳では「高地」となっていて非常な違和感だったが,こちらでは「ハイランド」と書かれていて,ロバート・バーンズの詩である注釈もあり満足だった。他の物語中の数ある詩歌にも注釈があり良かった。ローラの結婚前夜にとうさんが弾いた曲が,アイルランド人ジェイムズ・モロイの「古いやさしき愛の歌」であることもわかって良かった。
投稿日:2017.08.17
よおこ
家を出て本格的に教師の仕事を始めて、結婚までするローラ。昔の人ってこんなに早く大人になっていったんだなあ。 住まいを整えること、食事をすること、自分が着る服を作ること、どれもあたりまえに、でも丁寧に手をかけていたことがよくわかる。
投稿日:2016.08.06
miegoreng
教師って家庭教師に毛がはえたようなもんだとはいえ、 自分も学校に行ってる15歳がなれるんだね… 時代とはいえ、寺子屋システムはむりなんだろうな〜 母が二学期しか教えなかったから自分だって もう三学期や…ったから先生やめるし‼︎ 結婚するし‼︎ の論理も若干意味わからん…メアリーを大学行かせるために頑張るって言ってたはずなのに… という、文化的、時代的な謎文脈はありつつ 楽しく読んだ。 アルマンゾはローラの何が良かったのか さっぱりわからないままだけど… 娘時代の終わり。続きを読む
投稿日:2016.06.21
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