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藤田一照 / 角川ソフィア文庫 (3件のレビュー)
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kajiki84
書かれていることが密に大量で、どこまで頭に入るか、また取り入れられるかという点はさて置いて、非常に充実した内容。
投稿日:2023.08.17
ぽぷぷべ
この世の一切は苦しみであると説いたブッダが菩提樹の下で行った結跏趺坐。 そこでは自己へ向かった意識を捨てる行いが行われていた。 人間は狭い部屋でくつろぐことができない生き物だ…。自己への意識が、現在の自己、未来や過去の自己への意識が、「人間的な営み」を起こさせるからである。 自己を意識することは、「世界」と「私」に境界線を引くことである。しかし、境界はあるのだろうか。境界を引こうとする意識は人間の小さな意識によって行われているのではないか。人間はもっと広がりや深さのある意識の働きによって生きているのではないか。著者はそんな疑問を坐禅と座禅以外の多角的な視点から究明しようとしている。 普段生きていて苦しくなった時、人へ頼ったり、本で過去の人の考えに触れたりすることで解消されることがある。 宗教は、現世の他に居場所を作ってくれるような働きがある。 人間は今現在の自己の内側だけで生きていくことが出来ない生き物らしい。 座禅(曹洞宗的な)は、「現在の自己」と「世界」の境界をなくすことで、この問題を解決しようと試みている。 自分的には、自己への意識を捨てるという点に惹かれる。自己を巡って見失う、という苦しみが楽になるならば。 続きを読む
投稿日:2022.01.27
bishop-ms
坐禅を多角的に分析した著作 直接的な記載はないが構造主義や言語ゲームの理解も深まる 西田幾多郎 善の研究を理解する一助にもなる 人間を人間たらしめる特徴 二足歩行、手による道具の操作、言語の使用、抽…象的な思考活動 これらを一服したのが仏 呼吸は自律神経に依存しながら中枢神経から介入できる特異な仕組み続きを読む
投稿日:2019.10.28
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