【感想】社交不安障害 理解と改善のためのプログラム

岡田尊司 / 幻冬舎新書
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.6
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ブクログレビュー

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  • ぺいしゅん

    ぺいしゅん

    このレビューはネタバレを含みます

    回避性パーソナリティ障害と似て非なるものとして、社交不安障害について語られている。破局的思考は、妻もよく見せる思考だなぁと感じる。
    ホルモンバランスや諸々の条件が絡み合ってそういう状態を発露させるのだと思うが、ひとつ思うのは、その状態を脱したいという気持ちが自分の中にあるのなら何かしら行動を起こさないと変わらない、ということ。作中でも語られていたが、自分のしんどい状態に目を向けるのではなく、自分がやりたいこと、やるべきことに目を向けて行動する。しんどい状態を無視して何かをすることは肉体的にも精神的にもある程度の苦痛を伴うだろうが、ACTIONを起こさなければ現状は変わらない。そこに対してACTIONを起こさずに、目の前の課題や現実を回避し続けようとする姿勢には、向上心を感じない。これまでの読書経験によってそういうパーソナリティなり思考なりがあることは理解できたが、共感はできない。
    本人も改善したいと思ってはいるようなので、なんとか改善の方向へ向かえばいいと思ってはいるが、、、難しい問題だ。

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    投稿日:2023.11.18

  • ジャストかもかも

    ジャストかもかも

    このレビューはネタバレを含みます

    現時点で診断されているわけではないが、社交に不安を感じやすいため拝読。
    かつては当事者であった精神科医により書かれた本書は、社交不安障害を様々な角度から解説することで本質的な理解が得られ、具体的な改善策についても複数述べられており自己理解が深まったと思う。(一部、?な改善策もあったが)
    また、141ページなのでさくっと読めるのも良い。
    他者に良く思われるように完璧にふるまわなければならないという基準にとらわれるほど失敗したらどうしようと不安を強めてしまうとか、他者が自分の不完全さを暴くかもしれない存在として感じられるとか、まさに思ってるなあ。
    本書の核となる主張は「不安になろうがなるまいが、そんなことはどうでもよく、肝心なことは、自分が伝えたいと思ってることを誠心誠意伝えることだと、自分の使命や思いに重きを置く」であり、森田療法でも「不安になっても、それをどうにかしようとするのではなく、自分のやるべきことに注意を集中せよ」と指導されているとのこと。
    視野を広くとる、ゆっくり呼吸や行動する、とともに、不安を感じたらこの言葉を言い聞かせて落ち着きを取り戻せるようにしたい。



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    投稿日:2023.04.30

  • ぴぃ

    ぴぃ

    自分にとって、ここまで自分を知ることができた本は今までにありません。
    上手くいかないことがあり、悩んでた時に読みました。今まで悩んでいたことが全て繋がっていく感覚があり、号泣してしまっていました。
    交不安に向き合って克服できるようにがんばります。続きを読む

    投稿日:2022.12.13

  • ゆう

    ゆう

    自己判断ではあるけれど、自分は「社会不安障害」である可能性が高く、病院に行くことも躊躇しています。
    そんな私が、改善方法を求めて手に取ったのがこの本でした。
    まだ、実践してはいないが、プログラムに取り組むことさえドキドキしてしまいました。
    それでも読んでるうちに実践したら、少しは変われそうだと感じたので、エクスポージャーを作って苦手なことを少しずつ克服したいと思いました。
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    投稿日:2022.10.06

  • ナマケモノ

    ナマケモノ

    社交不安障害とは、人の関わる場面において、不安や緊張が強いために、社会生活に支障が出る状態

    これまで重要視されてきたのは、人そのものが怖いというよりも、人から受ける「否定的な評価」が怖く、人を避けるようになるというメカニズムである。

    しかし、こうした神経症的メカニズムによってのみ起こるわけではないと著者は考えている。
    人の評価など気にしてなくても、対人緊張が強く、人前に出るのを避けたがるケースとして
    ①自閉スペクトラム症など、遺伝的・発達的要因が強いケース
    ②養育の問題で起きた愛着障害のケース
    ③トラウマ体験が原因となり、人間に対する恐怖感や強い不信感をもっているケース
    の3つのタイプに分けられる。

    こうしたメカニズムを踏まえ、克服するためのプログラムが本書で提示されている

    ✏過保護な養育は、社会的な体験や訓練の不足の原因となったり、現実対処能力や自信の低下を招いたりしやすいと考えられる。

    ✏破局的思考とは、ごく小さな悪い兆候を、最悪の事態のように受け止めてしまい、「もうダメだ」と絶望的な結論に陥ってしまうことである。

    ✏青年期には、進路決定や現実的な課題を避けることで、自己を模索する時間を確保しようとする状態が見られることがある。
    そのため、外に出られなくなっていることや、人に会うことに強い抵抗を示すことを、症状だけで「社交不安障害」と捉えることではうまくいかない
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    投稿日:2022.02.17

  • Akibi Library

    Akibi Library

    だれかの「生きづらさ」に目を向ける40冊

    所蔵状況の確認はこちらから↓
    https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001010157続きを読む

    投稿日:2020.10.16

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