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白河三兎 / 新潮文庫nex (10件のレビュー)
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cidenon
「肩を濡らさない相合傘」 「自作自演のミルフィーユ」 「スケープゴート・キャンパス」 「八方美人なストライクゾーン」 「手の中の空白」 田嶋春は正義と正論を自分にも他人にも求めるモンスター。 それゆ…えに周囲からは煙たがられているのだが、相手が本当に大事にしているところは尊重している。 しかし、相手が大事にしているものを理解できるのなら、もっと細かいところにも目を向けて、融通が利くようにしてもいいんじゃないかと率直に思った。 白河三兎が描く芯のある女性は好きなのだが、田嶋春は芯はあるけどそれ以外が疎かという感じで正直好きになれなかった。 著者の良さといえば他にどんでん返しがあるが、今作は連作短編形式なので伏線が張り切れなかったのか、あまり光らなかった。 不意を突かれたのは一話目くらいで、あとは途中でトリックに気づいてしまって、未だミスリード中の登場人物の行動を追うのがつまらなかった。続きを読む
投稿日:2022.12.25
inutools
このレビューはネタバレを含みます
高校のとき、同級生に田島という苗字の人がいて、もしハルって名前だったらタージマハルっぽいな、と思っていました。なので、本作のタイトルを見た時「遂に来たか」と意味不明なインパクトを受けました。 内容に関しては……空気の読めない少し変な子だけど、他の人とは違う着眼点や発想で事件や問題を解決するお話は割と珍しくないと思ってまして、それ故本作にもさほど新鮮さ・斬新さは感じられず。 各章のエピソード(事件というか、問題?トラブル?)はちょっと面白いなと思いました(三毛輪の話が個人的には好き)が、肝心のタージが実際にいたらめんどくさそうなキャラで感情移入や共感がしづらかったので、本作にハマりきれなかった気がしています。ケレン味は薄れますが、タージの性格はもうちょっとマイルドなくらいが、個人的には丁度よいかなぁと思いました。
投稿日:2021.04.16
mui-mui
身の回りにいたら鬱陶しいだろうなぁと思う。確かに正論モンスター。それでも正論故に実直な彼女に周りがほだされていく物語が、なぜか気持ちい。 全体的に悪くないけど、最終話はなんかすっきりしないな。
投稿日:2020.05.21
音楽が得意
さっぱり行動の指針がわからない子の気持ちが徐々にわかってくる感じが面白かったです。 でも、やっぱりこういうタイプの子は好きじゃないかもな、と後になって思いました
投稿日:2020.03.28
宇伊兄
各章が田嶋春を中心とした完結した物語で構成されている。周りを自覚なく振り回し混沌へ導く春が結果的には被害者である「問題児」の問題を意識してか解決していく物語であるが、オチるはずの最終章では特にこれといったオチはなく肩透かしを食らった気分になった。せめて、最後になにか上手くまとめて欲しいものだった。
投稿日:2019.04.14
涼風いろは
本当に、出だしから田嶋春は嫌な奴でしょうがなかったけど帯のキャッチコピー「読後、彼女を好きになる。」通り最初の気持ちと大分変わっていました。 うん?でも、好きではないし、嫌いでもないな…。親密な関係に…は、結局はなりたくはないのかも。クラスで、あんな子がいるんだな程度に収めたい。続きを読む
投稿日:2019.02.11
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