【感想】ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

太田忠司, 田丸雅智 / 文春e-Books
(22件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    「ショートショートから作家としてのキャリアをスタートした太田忠司と新世代ショートショート作家として人気を集める田丸雅智の二人がゴッホ、ムンク、マグリットなどの名画をテーマに競作。絵画の世界に引き込まれる一作です」続きを読む

    投稿日:2024.03.23

  • まつ

    まつ

    絵を題材に物語りが生まれる。
    こんな風に絵を1枚ずつ楽しんでいたら、一緒美術館から出られなくなりそうだけど。

    投稿日:2022.09.18

  • ahddams

    ahddams

    古今東西の絵画を題材に2名の作家がショート・ショートを「競作」する。つまり一枚の絵に付き、2名それぞれが物語を作る。

    これを作家ならではの特権に留めず、ペアを作ってチャレンジしてみるのもありかも笑 田丸氏・太田氏どちらの話がタイプか各章探っていくのも良いけど、それらを参考に「自分ならどんな物語にするか…」と思索にふけるのもまた違った楽しみ方になる。
    各話の感想を書きたいが、ショート・ショート故に踏み込むと即ネタバレになっちゃうから、いつも通り掻い摘んでいく。

    フランティシェク・クプカ「静寂の道」:元から不思議な構図やから、話を考えるのも楽しそう。『収穫される者』ではコズミックホラーっていう世界観に惹かれた。後半は少しぶっ飛んでいたけど、その辺の描写を丁寧にして尺を伸ばせばもっと面白くなり得る…はず!

    ムンク「吸血鬼」: 自分みたいに血液が苦手な人は2作とも注意した方が良い、何ならこの章だけスキップしても良いかも。『吸わせ屋』に関しては鳥肌と悪寒が止まらなかったが、視点はユニークだったと思う。人って何かに魅入っちゃう(/魅入られちゃう)と、こんなにもどっぷりハマって沼化していくのかー。(素知らぬ顔)

    月岡芳年「猫鼠合戦」:絵画自体は「鳥獣戯画」を想起させる。そのせいか2作ともコミカルな仕上がりだった。太田氏の『戦の始末』は、昔話みたいでオチもしっかりしている。せっかくだから田丸氏の『猫の悩み』と一緒に歌舞伎化してくれないかな笑 『猫の悩み』は落語テイストが入っており、トリに持ってきたら絶対ウケる笑

    ルネ・マグリット「光の帝国Ⅱ」:太田氏の話はシリアスな面持ちのものが多い印象だったけど、『夜の町』は不思議な程に馴染んだ。あんな風に捉えたら、死も恐いものでなくなるのかも。不覚にもホロリと来た。
    元ネタの絵が「光の帝国」なのに、両氏は夜と暗黒で絵の街を書き表している。それらのどこに光を見出すのかを、"鑑賞"する上でのTIPSとしておきたい。

    上記の他にも絵画6作品が登場する。(↑も含め、全体的にSF・ファンタジー要素が強かった)

    あとこれは巻末で判明したことだが…
    実際ショート・ショートコンテストなるものが開催されていたようで、受賞作品も本書に掲載されていた。
    一枚の絵からも十人十色の解釈が生じると、より確実に立証されている。
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    投稿日:2022.05.01

  • るこ

    るこ

    ショート・ショート。競作。絵画。
    絵をモチーフにした作品集。
    全体的には太田さんの作品が好み。
    自分の好きなミステリとSFの要素が、やや多いからだと思われる。
    一番好きだった作品は、太田さんのSF「収穫される者」。
    巻末の田辺ふみさん(一般の方?)「復元師」が隠れた傑作。
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    投稿日:2022.03.22

  • erierierin

    erierierin

    同じ絵画をモチーフに、太田忠司さんと田丸雅智さんがショートショートを書くという、おもしろいスタイル。
    全く違うスタイルになることもあれば、どこか同じ匂いを感じる作品になることもある。
    趣向も作品自体も楽しめるものだった。続きを読む

    投稿日:2022.01.14

  • だいち

    だいち

    1枚の絵画から紡がれる小気味良い物語に心を奪われた。

    自分も1枚の絵を題材に何か書いてみたいなぁなんてふと思った。

    特に気に入った絵画はルネ・マグリットの「光の帝国II」とそれをもとに書かれた2つの作品。どちらも暗闇の街を巧みに利用した話だった。

    特に太田忠司さんの「夜の町」にはひかれた。知らない道、知らない方向へと足を向ければ、自分もいつか、暖炉の前に揺り椅子のある家に辿り着けるかもしれない。そんな微かな希望を抱きつつ、この辛く世知辛い人生をなんとか生き抜いていく。その先にいる、老婆といつか出会えることを夢見て。
    続きを読む

    投稿日:2021.10.23

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