【感想】ヌルラン

心が疲弊した時には、これを読んでデトックスをします。
イマドキの若者•レミと、彼女を支えるスピリット的存在のイルカ•ヌルラン。

SNSや女社会での軋轢に日々一喜一憂し苦労するレミの姿に〝分かる分かる…ー！〟の連続。作者のなめ子女史特有の表現で(コミカルで丁寧だけど毒舌)楽しく読めるのですが、ほんのり匂わせる現代社会の闇とその中で生きる人間の心情はリアルで、響くものがあります。
私は彼女のように女子力がある訳では無いので、ブランドや服よりも陰謀系やスピ系の話題に頷いてしまっていましたが、
嫉妬とか、手のひら返しするとか、難癖付けてしまうとか、特に彼女の〝やってしまっては自己嫌悪する〟部分は、痛いほど分かります。その中でのヌルランの助言は、高尚な内容ながらもそっと寄り添う感じで、仏様みたい。〝良いものはみんなでシェアしたらいいんじゃない？〟…沁みました。

あとあの世にヨックモックのクッキー缶売ってるって考え好きです。続きを読む

まじめ度何パーセントで描かれた小説なのかわからないけど、意外と引き込まれた。
後半は感動と共感すら覚える。