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松浦 理英子 / 朝日文庫 (19件のレビュー)
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facecollabo
犬身 上(朝日文庫) 著作者:松浦理英子 朝日新聞出版 犬好きにはうってつけに一冊です。著作者による本格的な長篇小説の待望に文庫化。 タイムライン https://booklog.jp/timelin…e/users/collabo39698続きを読む
投稿日:2019.11.23
1学期
四章のうち、第一章「犬憧」読んだだけで 十分におもしろく。 逆に、残りはどう展開すんの!? って感じにさせるくらいだった。 まぁ、それから先は どろどろ。を絡めていっちゃったけど。 でも…それも面白かった。 なんだろぉ。 なんか彼女の何かに対する不満さ、 というか、じれったさというものみたいのが なんか響いてきたかなぁ…続きを読む
投稿日:2015.12.09
tamaki
「自分は人間でなく犬に生まれるべきだった」幼少期から犬化願望を持つ八束房恵は理想の「飼い主」とでも言うべき女性・玉石梓と出逢う。「あの人の犬になりたい」と願う房恵に「その望みを叶えるかわりに魂をもらう…」と謎の契約を迫る朱尾献が現れた。果たして本当に犬となり、梓の犬・フサという新たな生を梓と共に生きようとするが、フサは牝犬ではなく牡犬に変えられてしまっていた。更に、兄をはじめとする問題を抱えた梓の家族のこと、梓が兄の彬に肉体関係を強要されていることも知ってしまい―― 主要人物二人の名前が明らかに八犬伝意識(八房と玉梓。あと、思えばフサと伏姫のフセは語感が似ている)の作品で興味があったから読んでみたいな~と思っていたのでいよいよ回ってきました読書のターンが。もうちょっと八犬伝らしい要素があるかなと思ってたのだけど、名前以外になかったのでちょっとしょんぼり。あと梓は玉梓って言うよりは伏姫に近い。 梓の犬になる、というストーリーは知っていたのだけどまさか本当にこの瞳に吸い込みたくてあたしは犬になる(物理)だとは思わなかったでございますよw 物理、はい、人間をやめて本当に犬になったんですよ。精神的な意味であなたの犬になりたい、つまり女の子同士の百合っぽいキャッキャウフフがあるかと思ったらいい意味で予想裏切られましたで… 落語の元犬の逆パターンですねえ。こんなにファンタジーな話だとは思わなかったのでこれもいい意味で予想裏切られてます。朱尾は7割くらいキュウべぇみたいなやつ、「僕と契約して、化け犬になって欲しいんだ!」で大体説明出来るのがすごい。「説明は省いたけど」まであるとは驚きだぞ。フサが梓に懐いて愛情表現してるところ、犬を愚弄するように言ってきたのはちょっと腹が立ったっす。 まだ下巻があるので大した感想は書けないけど、レイプ的な感じの近親相姦はもっと嫌いなのでうへぁ……となった。大体想像ついてはいたけど。フサが契約を破るようなことになったらなったですごく胸熱。百合でノマカプなの最高過ぎる(だからそうじゃないって)八犬伝の八房もこんなんだったらもっと胸熱ですわ。あと、なんか文章の書き方が妙に気になるというか…なんだろうな。なんかちょっと引っ掛かるような何というか。なんか気になる。変な文章ではないけど。続きを読む
投稿日:2015.01.17
rucho
このレビューはネタバレを含みます
主人公は地方の情報誌の編集業で生計を立てる、30代の女性。幸せでもなく不幸でもなく、孤独だけれども、どこにでもいそうな人物。しかし、そんな彼女は常人には及びもつかない願望を幼少期から培ってきました。それは文字通り”犬になりたい”という願望。 そして、憧れの飼い主を見つけた彼女の前に、バーのオーナーにして謎の狼男(狼になったり、人間になったり)・朱尾が現れます。魂と交換に犬への変身をついに叶えますが…。 歪んだ家族関係(兄の性的虐待・母のいやがらせ)に翻弄される飼い主を、犬となった主人公は必至に守りぬこうとします。これはひょっとしたら献身の物語なのかな?答えは下巻に、ということでしょうか…。 個人的には、犬化願望を叶えてくれる謎の狼男・朱尾に心惹かれます。主人にしっぽを振って媚びる犬を軽蔑する気持ちを、この人物が担っていて、物語に深みを与えているように感じました。
投稿日:2014.06.26
におも
突拍子もない設定にぐいぐい引き込まれる。犬好きだから尚のこと、それを指す表現も素晴らしい。 だがわたしがこの本のみならず、松浦さんの作品と言う作品を大声でお勧め出来ないことはかなり惜しい。それが松浦さ…んのいいところと言えばそうなのかも知れないが、全てを許容し理解出来る人はかなり限られるのではないだろうか。これに関して言えば勿体無いの一言に尽きる。続きを読む
投稿日:2013.12.02
へ〜た
松浦理英子は、僕の学生時代に『親指Pの修業時代』が大ベストセラーになったが、それ以来ご縁のなかった作家。と言っても、もともと寡作な人らしく親指P以降、長編小説はこの『犬身』(2007年)含めて 3作くらいしか出ていない。 妙にフェティッシュな犬への憧憬が描かれる序盤から、バーテンダー朱尾が本性を表わしておどろおどろしい雰囲気を醸し出す中盤、そしていびつな家族とその崩壊を描く終盤と、まったく先の見えないジェットコースターのようなストーリー。作者の発想の奇抜さもあいまって、次の展開がまったく判らないので、最悪の事態を想像して血圧が上がることしきりだったが、まあそれなりの終末に収束していただいて、本当にほっとした。
投稿日:2013.07.09
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