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田坂広志 / ダイヤモンド社 (17件のレビュー)
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abba-rainbow
このレビューはネタバレを含みます
優秀と言われる人が陥りやすい3つの落とし穴 ありがちな重要ポイントを3点取り上げている。 ・「学歴」という落とし穴 学歴があるからと言って仕事ができるとは限らない。 ・「実績」という落とし穴 中腹(つまり通過点)を頂上と勘違いしてしまう。 ・「立場」という落とし穴 立場が変わっても、その立場に応じた自分に変化できていない。 成長を止める7つの壁。 ・学歴の壁 結論は「学歴と仕事上の優秀さはあまり関係ない」ということだ。学歴があるからとか、ないからとか、そこにこだわってしまうと成長を止めてしまう。 ・経験の壁 経験の豊かさが成長の秘訣。失敗を恐れて経験しないことは成長を止めること。恐れず失敗して、その反省を怠らない。特にこのときの自分の心を正直に受け止めることが大事なようだ。心が逃げてしまっては成長できないということを言われているように思う。 ・感情の壁 人は理屈だけで動くものではないということ。そのためには自身の感情のコントロール能力が大事だということ。人の気持ち、場の雰囲気がわかるようになれと。 経験により自分もときに心の痛みを感じ、逃げずに見つめ、心を鍛えてきた者ほどそれができるようになる。 ・我流の壁 「師」をもて。もてないと我流に陥る。自分が「師」と仰ぐ人から、技術だけでなく人柄、人間性、人生観などをも求め抜く姿勢。「師」をいつでも自身の心に置く(いつも師から見つめられている感覚)。 ・人格の壁 真面目一本ではだめで、自身の中のさまざまな人格を育てよと。多重人格になれと著者はいうが、自分の中に様々な側面をもち、臨機応変に切り替えていくことができるようになりなさいということだ。 ・エゴの壁 エゴこそが成長を止める最大のものであるという。向上心は自身の成長のために大事な要素だが、その背景にエゴがあると、嫉妬心や功名心などに振り回されることになる。エゴマネジメントは、仕事だけでなく人生そのものに影響を及ぼす。 ・他責の壁 他人のせいにする、環境のせいにする・・・は成長できない。「すべてを自分が引き受ける」くらいの心の持ち方。自分に責任がないと思えるような逆境さえも、自分にとっての意味を考えてみる。 このような感じで著者の「7つの壁」をとらえてみた。 それらの壁の克服法として「〇〇の技法」を著者は提案してくれているが、究極的には自分の心の持ち方に収束するように感じられた。
投稿日:2023.08.14
ty
<本のタイトル> なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか ― 何歳からでも人生を拓く7つの技法 <本の紹介> 序話 なぜ、優秀な人ほど、成長が止まってしまうのか ― 成長を止める「7つの壁」 第1話 【…学歴の壁】 「優秀さ」の切り替えができない ― [棚卸しの技法] 第2話 【経験の壁】 失敗を糧として「智恵」を掴めない ― [反省の技法] 第3話 【感情の壁】 感情に支配され、他人の心が分からない ― [心理推察の技法] 第4話 【我流の壁】 「我流」に陥り、優れた人物から学べない ― [私淑の技法] 第5話 【人格の壁】 つねに「真面目」に仕事をしてしまう ― [多重人格の技法] 第6話 【エゴの壁】 自分の「エゴ」が見えていない ― [自己観察の技法] 第7話 【他責の壁】 失敗の原因を「外」に求めてしまう ― [引き受けの技法] <感想・気づき> ・優秀な人ほど、成長が止まってしまう3つの落とし穴 1、学歴という落とし穴 学歴的優秀さ=勉強ができる=論理的思考力、知識の修得力が高い 職業的優秀さ=仕事ができる=直感的判断力、智恵の修得力が高い 2、実績という落とし穴 自分はそれなりに仕事をできると思うと、無意識の慢心に陥る 3、立場という落とし穴 いまの立場にしがみつき、新しい立場に順応できない ・3つの落とし穴は7つの成長の壁と言い換えられる 1、学歴の壁 2、経験の壁 3、感情の壁 4、我流の壁 5、人格の壁 6、エゴの壁 7、他責の壁 ・知識と智恵は異なる 知識:言葉で表現可能、書物やWebで学ぶことができる 智恵:言葉で表現が難しい、経験や人間関係からしか学ぶことができない ・棚卸しの技法 経験から掴んだ智恵の棚卸を行う 1、一定期間の成長を振り返る 2、明確な課題意識を持って振り返る これからの時代では、専門的な知識の価値が相対的に低下していき それに対して、職業的な智恵の価値が向上していく。 ・職業的な智恵を獲得することの3つの強み 1、職業的な智恵は古くならない 2、職業的な智恵は業種や職種が変わっても役に立つ 3、職業的な智恵は簡単には代替されない ・反省の技法 「直後」と「深夜」の追体験を励行する 1、直後の反対対話の技法(仲間と共にあれこれすぐ振り返る) 2、深夜の反省日記の技法(自分1人で自分の心の動きを振り返る) 優れたプロフェッショナルは「心と技」両方を同時に成長させていく。 書いて文章にすることで、俯瞰的なもう1人の自分から客観性をもたらす。 ・心理推察の技法 会議では、参加者の心の動きを深く読む 人間は「理性的な存在」ではなく、「感情的な存在」である。 ・能力開発において最もダメなのは自分で限界を決めてしまうこと。 才能が無いとかは関係ない。経験を積めば誰でも一定レベルは成長する。 ・逆境を辛いと思いつつも、逆境による成長させてもらえると感謝すること。 ・仕事中には複数の人格を使い分けることで、複数の分野で貢献していく。 作業者、管理者、経営者等。人格の使い分けが視座・視野が拡大する。 うまくできないのは才能が無いのではなく、精神的な規則体力が無いだけ。続きを読む
投稿日:2023.04.23
takahirokazama
・学歴の壁 経験からつかんだ知恵の棚卸 ・経験の壁 直後と深夜の追体験を励行する ・感情の壁 心の動きを深く読む ・我流の壁 師を見つけ、同じ部屋の空気を吸う ・人格の壁 様々な自分を育て使い分ける … ・エゴの壁 自分を見つめるもう一人の自分を育てる ・他責の壁 起こったトラブルの意味を深く考える続きを読む
投稿日:2022.08.24
kkc06173
なぜ、優秀な人ほど成長が止まってしまうのか、というと7つの壁があるからです、と解説している本。 自分が当てはまっているか、という視点で読んだり、または、あー確かに会社の○○さんってそうだよね、という視点で読んだりして、実生活に当てはめてみると案外面白いかもしれません。 7つの壁のうち、後半二つは自分の心というか精神的な問題なので、汎用性があるのは、最初の5つでしょうか。 その5つが何かというのは本書を参照のこと。 仕事では、よく学力が優秀な(いわゆる偏差値が高い大学を出ている)人に対して「頭はいいのかもしれないけどね・・・」と愚痴りたくようなこともしばしばあると思いますが、論理的な思考や考え方の先に、それらを踏まえた直感的判断力や知恵の習得力というものが重要という指摘は、本当にその通りだと思います。 特に若い人には「優れたプロフェッショナルの『優秀さ』とは、どれほど多くの本を読み、どれほど多くの『専門的な知識』を学んだかではなく、どれほど豊かな経験を積み、そこから、どれほど深い『職業的な知恵』を掴んだかで決まる」という言葉を伝えていきたいと思いました。
投稿日:2021.09.11
punyoshika
手持ちの書籍を整理しようと思って、手放す前に読み直したら、今の自分にとって、必要なことが書かれていた。自己啓発本としては、難しくなくシンプルに書かれていてよいと思った。
投稿日:2021.02.10
kazzu008
ビジネス書というよりは、「自己啓発書」という方が近いかな。 結局は、仕事は「人との関係」ということ。 自らの態度や心のありようを常に見つめて仕事をしていけ ということが著者は言いたいのだと思う。 … この本は自己啓発本の古典、デール・カーネギーの『人を動かす』みたいな感じかな。 ・・・褒めすぎか(笑)続きを読む
投稿日:2020.07.18
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