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村上春樹, 柴田元幸 / 文春新書 (52件のレビュー)
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rico0121
訳本の方はまだ読んでなく、旧約ももう長いこと読んでいなかったが、楽しく読めた。 解釈の違いで翻訳に色を出したりすることを知らなかったので、村上春樹の考察するキャッチャーの話も楽しめたし、また、村上春樹…の小説はほぼ読んだことないので、村上春樹の思考の一端が垣間見えたようで新鮮だった。続きを読む
投稿日:2023.07.14
amy
キャッチャーに惹かれる理由がなんとなくわかる対話だった。結局のところ、寂しさとか孤独があるから共感できるんだろうし、あれほどタラタラ文句言う本もそうそうない気がするから言いたいこと言ってくれたみたいな…感じがあってスッキリするのかもしれない。続きを読む
投稿日:2022.11.23
本屋さんが大好き!
おもしろかった! ハルキストではないので、おもしろかったことが悔しい(笑) 柴田先生との対談。ホントに楽しそうで、また、本の紹介本でもある… 柴田先生のコール・ミー・ホールデンが良かったです。 …ライ麦畑でつかまえて、読みたくなりました。 続きを読む
投稿日:2022.10.06
Miyabi *.
キャッチャーインザライは村上春樹という客体を通して原作の雰囲気そのままに再構築された物語なのだなと改めて思う。原作のままに、というのは色々難しいこともあるんだと思うけど、ライ麦畑のキャッチャーになりた…かったサリンジャーと文化的雪かき仕事の大切さを知っている村上春樹が合わないわけがない。サリンジャーの方が狂ってるけど。図書館で借りたもののさらに読み込みたくなりKindle版買った。面白いので色々読み取りたい。続きを読む
投稿日:2021.08.26
浮気なスー
このレビューはネタバレを含みます
大変に面白かったです。大満足です。 まず、「翻訳夜話2」ということで、第二弾の本ですよ、って事だと思うのですが、「翻訳夜話(1)」は、未読です。そっちを読まずに「2」から読むのって、ある意味アカンやんか、、、と思うのですが、すみませんコッチから読んじゃいました。また機会がありましたら、「(1)」の方も、読みますです。楽しみです。 で、本書の内容をザックリと言いますと、村上春樹さんと柴田元幸さんが、それぞれに ①翻訳というものはなんぞや?を語る。 ②「キャッチャー・イン・ザ・ライ」という物語を語る。 ③J・D・サリンジャーという人物について語る。 という本、だと思います。 翻訳論、キャッチャー~論、サリンジャー論、その三つを一気に読んじゃえてラッキーだね、という、お得要素の強い本だなあ、って思いましたね。 主に村上さんがガハハと語って、柴田さんが相槌&話の促しに徹する、みたいな組み合わせ?だと思いましたが、二人の息が合ってる感じがバンバンしまして、エエ感じに話が転がってるね、ってのはヒシヒシと感じましたね。 お二人の相性が最悪だったら、全然オモロない感じになってたんちゃう?と思うと、二人で論を進めることの、二人の相性の良さって、大事だなあ、って思いますね。村上さんと柴田さんは、人間的に相性が良いんだろうなあ、とかね、思った次第ですね。 ちなみに、自分は、サリンジャーについては、全然詳しくないと思います。まず、サリンジャーの作品は、絃移転では「キャッチャー~」しか読んだことがないです。それも ①大学生時代?か、大学生卒業してすぐ、ぐらいの時に、野崎孝訳の「ライ麦畑で捕まえて」を読んでみようとするが「あかん。意味わからん」で、読み終えることできず。 ②三十代半ばくらいで、村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読んでみようとする。一応読み終えるも、「うーん。面白くないなあ」という感想を抱く。 ③四十歳過ぎて、再び「キャッチャー~」の再読にチャレンジし、「うーん、やっぱ、そんなに面白くないなあ~」という感想を抱く。 というサリンジャー遍歴ですので、とてもこう、熱心なサリンジャー読者、とは言えない。全く言えない。 なのですが、この作品は大変楽しく読むことができた、というのはね、やっぱ俺は、村上春樹が好きなんだなあ~、というね、そこを理解できた、というね、ま、そんな感じなのですよね。 で、この作品を読んで「こらちょっと、その他のサリンジャー作品を読んでみたくなりましたよ!」とはね、正直ね、あまり、なりませんでしたね。ちゃんちゃん、なんですけどね。村上春樹はやっぱ好き、という思いは、ガンガン固まりましたけどね。 でも、なんだろう。サリンジャー、って人が、傑出した人物なんだろうなあ、ってことは、ヒシヒシと感じました。 個人的に感じたイメージで言いますと、 小説家としてのサリンジャー ミュージシャンとしてのカート・コベイン(ロックバンド、ニルヴァーナのフロントマン) この二人は、似ているなあ、って事を感じた次第です。 途轍もないムーブメントを生み出したこと。 人間的に、とても複雑な人物である。明け透けに言うならば、色々と問題のあるメンドクサイ人物、だと思われること。(途轍もない才能と、途轍もないとっつきにくさを併せ持つ)。 途轍もないムーブメントを生み出したことが、結局は本人を、一般的な幸福(と思われる状態)にはしなかったと思われること(サリンジャーは極端なまでの隠遁生活に入り他人とのコミュニケーションを拒絶し、カートは自殺してしまった)。 そんな事を、読んで思った次第です。 でもやっぱ、アレだ。色々と話をしつつも、村上さんが、サリンジャーが生み出した小説に対して、間違いなく愛情と敬意を持っている、ってことはシミジミと感じましたし、そこがなあ、、、好きなんだよなあ、、、ってね、思いましたね。村上さんが、村上さん自身が好きだ!と思うものに対しての思いのたけを語る文章を読むことが好き。つまるところ、そういうことなんですよね。
投稿日:2021.04.14
おはようまだねよう
物語を物語としてストレートに受け取るのではなく、 物語の本質を読むことを教えてくれた本。 ライ麦と合わせて、私に読書の新たな味わい方を教えてくれた本になりました。 「キャッチャー」は思春期に宿…る潜在的反射精神を刺激する、起爆剤だなあと改めて。 作者であるサリンジャーが、世の中への条理にどれほど違和感をもち、それが「キャッチャー」を生み出したのかがよくわかる本でした。 小説を読み解くって最高に面白いですね…続きを読む
投稿日:2021.02.06
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