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松村進吉 / 角川ホラー文庫 (2件のレビュー)
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真夏日和
ワタシが実話怪談を好きなのは、本当にあったことかもしれないから。本当に怪異が存在するとしたら、見えないだけでそこにもあそこにもあるとしたらそれは実害を伴うものなのか、ただそこにあるだけなのか。それにし…てもなんでこんなに怪談は世の中のいたるところにあるんだろう。不思議。 作者は実話怪談とはなんぞや、と考察して少し病んでしまったりしていた。 書いたり話したりしたらいけない本気でヤバいことってきっとあると思うし、そこに触れてしまったらきっと普通じゃいられないと思う。だから、ワタシが実話怪談を楽しむのはきっとどきどきしたいからだと思う。今回この小説を読んで、取り組みかたというかそういう姿勢みたいなのをめちゃくちゃ考えさせられた。続きを読む
投稿日:2020.10.13
もんがらかわはぎ@読書垢 児童書ホラー強化中
このレビューはネタバレを含みます
建設作業員兼怪談屋を生業とする私は、怪談が好きで筆を取ったくせに今更怪談が怖くなってしまった。嬉々としていた頃を思い出しつつも、書き進めようとするがやはり恐ろしい。ーそんなことを、もう12年もやっている。私は、どこか異常だ。 一番最初に言うが、これは他の怪談話とは少し雰囲気の違うものだった。これは作者自身が一番最初に前書きとして公言しているのだから、私がいまさら隠すことでもないだろう。感じとしてはエッセイ+怪談話。ただし、日常の話ではテープレコーダーに吹き込まれた音声をそのまま書き起こしたかのように、ゲップがわざわざ会話文の中に登場したり、下品な部分もあったりするのでそういうのが苦手な人は少し嫌かも。まあ、読むならそれも一つの味だと思って読んだほうがいいかもしれない。ともあれ、日常の話も全部が全部そういう感じかといえば、作者の人を想う優しい気持ちだったり、考えだったりが見て取れてそこは正直に好感が持てた。怪談の方は作者は自分の腕じゃそんなにうまく書けないと作中で常々つぶやいていたが、本編が始まる前の「みだりに長い前口上」に試しだといって載せていた話からすでに恐ろしい。その後9話の怖い話が続くが、どれも不気味さとうそ寒さをまとった話ばっかりだった。読み始めは怖くないな?と思っていた話でも最後はきっちり怖かった。
投稿日:2020.09.22
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