【感想】不倫

中野信子 / 文春新書
(42件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
9
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ブクログレビュー

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  • smile100

    smile100

    半分くらい不倫をするという衝撃の事実を、受け入れた上で結婚や交際をしておいた方がトータルで幸せに生きれる気がする。結婚前に読んでおいて良かった!

    投稿日:2024.01.22

  • sbiiiaf

    sbiiiaf

    そういう脳の作りやからしゃーないんやと言える人が多かったらみんな楽なのにな。フリーライダーを許すな的な思想が強すぎるのよな多分

    投稿日:2023.11.18

  • Rちゃん

    Rちゃん

    脳科学者が最新科学を使って説明してくれると説得力がありすぎる。
    不倫は叩かれて当たり前って思っていたり
    本当は倫理的にちゃんとしたいって自分を責めてしまいがちな人にもおすすめしたい本。
    結婚の矛盾とか
    不倫はなくならないし不倫バッシングもなくならないっていう矛盾といかに付き合っていくか
    その矛盾を矛盾として味わうか
    人間は矛盾を抱えて生きる以外にないということが書かれている。
    続きを読む

    投稿日:2023.04.28

  • pokke

    pokke

    脳科学の観点から、真面目に不倫について考察している。不倫をするしないは遺伝子によるものだとか。その人の今置かれている状況や周りの環境、その時の心理状態など色々な事が重なって初めて不倫してしまうのではと思ってたので、ちょっと意外。だけど、不倫しない人は全くしない、する人は何回もするとか言うのは、やっぱり遺伝子のせい?遺伝子のせいにして、開き直られても困りますけどねー。それにしてもいろんな研究をしてる方がいるんですね。続きを読む

    投稿日:2023.01.04

  • k

    k

    脳科学者である著者による「なぜ人は不倫をしてしまうのか」をテーマにした本。
    脳科学だけではなく、認知心理学、社会学、生物進化学といった広範な理論からこれを明らかにしようとする。想像していたよりも深遠なテーマだった。

    簡単に要約する。
    人類をはじめとする哺乳類のスタンダードは、一夫多妻若しくは乱婚であり、人類も狩猟生活時代は同様だった。
    人類が今のように一夫一妻制を取り始めたのは、農耕を始めて集団生活をするようになったからで、一万年前からでしかない。さらにその理由も集団が大規模化したことによる性病の蔓延への対策だとされており、倫理的な変化ではなく生存戦略である。

    動物としての進化の時間軸からするとこの変化はかなり直近のものなので、人類はまだ遺伝子レベルでは一夫一妻制に適用できていない。
    現実、著者によれば「不倫型」遺伝子を持つ人は男女問わず50%程度いるという。
    これがざっくり「人はなぜ不倫をしてしまうのか?」への答えである。

    著者はさらにここから「人が不倫をしてしまうのは仕方ないことなのに、なぜここまでバッシングの対象になるか?」に繋げていく。こちらのほうが読み応えがあった。
    それは簡単に言うと、不倫している男女に対する「妬み」である。不倫を叩く人は、家庭の形成・維持や子育てという「コスト」を払わずに、恋愛の快楽やスリルを楽しんでいる男女が羨ましくて仕方ないのだ。

    こうした共同体の(若しくは個人の)規律やルールを破る人に対する正義ゆえの制裁行為は、社会学では「サンセクション」と呼ばれ、共感性が高い人ほどこれをする傾向にあるという。女性のほうが他人の不倫に対して関心を示すのは、オキシトシン受容が多く共感性が高い故である。

    不倫のブレーキとなりえるのはこのさんセクションである。共同体から追放されるという恐怖のみがこの欲望を抑えることができる。
    パートナーへの思い遣りとか、責任感は不倫のブレーキとはならない。これらの高次的な脳の機能は後追いで発達してきた部分なので、根源的な欲求をストップさせることはできないのだ。
    故に相手の不倫を抑えるためには、明確なデメリットとペナルティを提示しておく必要がある。

    遺伝子的な視点から見ても、進化論の視点から見ても、人が不倫を無くすことはできない。
    しかし、人間が高度な社会性を持つ動物である以上、不倫をバッシングする行為も止められない。
    我々はこの矛盾を無くすために無駄な努力をするのではなくて、この矛盾を抱えて生きていかなければならない。

    そもそも、「恋愛・結婚・生殖」はセットではないし、文化的後付けで規定されているに過ぎない。世界では婚外子を社会的に認める方向に進んでおり、婚外子を差別することを禁止する法律も整備されつつある。
    実際、フランスでは新生児の5割が婚外子である。日本でも現在、新生児の約2割にあたる人工妊娠中絶が毎年行われている。もっと婚外子、ひいては不倫を許容する方向に社会が向かえば、少子化対策にもなるのではないか。

    不倫のメカニズムから始まって、人間の正義という哲学に切り込み、日本社会の最大のイシューである少子化を俎上に載せる。
    中々に遠大なテーマで、面白い本だと思えた。
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    投稿日:2022.11.01

  • shin-tan

    shin-tan

    このレビューはネタバレを含みます

    はじめに なぜ「不倫」はなくならないのか?
    ・不倫を司るのは遺伝子、脳内物質、そして脳内物質受容体の多寡
     
    第1章 人類に一夫一婦制は向いていない

    第2章 不倫遺伝子
    ・アリル334のしわざとオキシトシンへの感受性が不倫を左右する

    第3章 あなたの恋愛体質を診断する
    ・愛着スタイル3種――「安定型」、「回避型」、「不安型」
    ・養育者との関係が極めて重要
    ・「ふれあい不足」が身体的・知的な成長を阻害する
    ・不安型の恋愛はやっかい

    第4章 不倫はなぜ叩かれるのか? 社会的排除のしくみ
    ・バッシングの本質は「トクしている人間」への社会的制裁、フリーライダーへの制裁

    第5章 不倫をやめられないあなたへ
    ・「恋愛→結婚→生殖」は絶対的なものではない
    ・婚外子を認めて人口増に成功したフランス
    ・王室の歴史に学ぶスマートな不倫術
    ・このままでは日本人は生殖しなくなる
    ・それでも不倫はなくならない

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    投稿日:2022.10.20

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