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佐藤優 / 文春文庫 (3件のレビュー)
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nomitomo13
同志社大学神学部での神学講義をまとめた本。 神学の講義録なので宗教、キリスト教の知識がないと内容を理解するのに時間がかかります。学びを続けて思考力を鍛えれば複眼的に社会を見るクセがつくことを本書は教…えてくれます。続きを読む
投稿日:2022.09.03
rafmon
講義形式で綴られこの本を読むと、自分もまた、新たな学問を学び直せるのだろうか、という気分になる。永遠の時を得ても、自らの枠を越えるべく動かねば、今と変わらない。ある学問分野など、自分には到底理解できな…いと放棄したものをそのままやり過ごすのであれば、そこには死生観が介入した所で、自らの能力を決めつけた無限ループで、何も変わらないのだろう。信仰とは希望。しかし、希望は、そのループからの解脱にあるのだろうか。大学の講義とキリスト教。妙な読み方をしてしまった。続きを読む
投稿日:2021.11.05
キじばと。。
2018年に、著者が同志社大学の神学部でおこなった特別講義の内容にもとづいている本で、キリスト教の考えかたについて議論しつつ、キリスト教をバックボーンにすることで現代社会のさまざまな問題がどのように見…えてくるのかということを考察しています。 著者には『悪魔の勉強術―年収一千万稼ぐ大人になるために』(2017年、文春文庫)という本があり、本書同様に同志社大学での講義にもとづいていますが、本書のほうがよりキリスト教神学の内容に立ち入った説明が多くなっています。 キリスト教神学の優れた入門書であるアリスター・E・マクグラスの『キリスト教神学入門』や、著者が大学院時代に研究していたチェコの神学者であるフロマートカの著作などをじっさいに学生とともに読みながら、講義が進められていきます。また、池上彰の核兵器にかんする解説本や、哲学者の田辺元が戦争協力をおこなったことで知られる『歴史的現実』などのテクストもとりあげつつ、キリスト教神学の観点から現代の日本が直面している問題をどのように考えることができるのかという問題提起がなされており、キリスト教というバックボーンを共有しない読者にとってもいろいろなことを考えさせられる本だといえるように思います。続きを読む
投稿日:2019.10.09
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