【感想】女子栄養大学栄養クリニックのさば水煮缶健康レシピ

ここのところ話題沸騰中のさば缶。安くて栄養満点でおいしいと、三つ揃った優れものフードです。
魚は健康にいいのですが、調理に手間がかかるのが難点。そこで手軽に食べられるさば缶が大人気となり、サバの漁獲量…が追いつかず、売り切れ店が出るほどになっています。

食材を水で煮た水煮缶は、ノンオイルで薄味加工。ほとんど調味料が使われておらず、カロリー制限中の人や減塩中の人に最適です。
さらにサバは中性脂肪の値を改善するだけではなく、痩せるホルモンの分泌を促す効果があります。
つまり、低カロリーなのに栄養価が高く、塩分をおさえて血液をサラサラにするさば缶は、高血圧やメタボ、骨粗鬆症や老化の改善、そしてダイエットにピッタリの食材なのです。

美容や生活習慣病に効果がある上に、コストも安く、家計に優しいとなったら、どんな人だって食べたくなるもの。人気が出ないわけはありませんね。
缶詰にはやわらかい身が詰まっていて、骨まで食べられます。手間いらずでさらにカルシウムの摂取もできるのが、うれしいところです。

水煮缶についてあまりなじみのない人にも理解できるように、わかりやすい説明がされています。
一般的には味付けの缶詰の方が主流ですが、水煮缶のバリエーションの豊富さ、そして「サバ、サケ、トマト、大豆」が良質のたんぱく質を含む水煮缶四天王だそう。

水煮缶の紹介とともに、サバ缶のカレーやパスタ、ナムルや味噌煮といったレシピも紹介されています。料理初心者や一人暮らしの男性などにも抵抗なく挑戦できる、作りやすそうなものがそろっており、幅広い年齢を対象にした本になっています。

監修は女子栄養大学・栄養クリニックの田中明先生。
栄養クリニックは栄養の専門家を目指す学生たちを対象にした大学附帯の施設で、生活習慣病の予防・肥満治療・メタボリックシンドローム対策などを中心に活動し、一般人向けのダイエットのサポートや栄養の指導を行っているところです。続きを読む