【感想】蜜蜂

マヤ・ルンデ, 池田真紀子 / NHK出版
(15件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ken7ynwa

    ken7ynwa

    少しヤングアダルトな印象は受けるけども、養蜂にかかわる三つの時代、過去、現代、未来で、それぞれの家族が、次代へと繋げていく様子は、暗いことがあっても希望を抱かせてくれる。

    そうだよな、最近蜜蜂見ないよな…。続きを読む

    投稿日:2021.11.23

  • 《あした晴れるといいな...》

    《あした晴れるといいな...》

    3カ国で各々の時代に蜜蜂との交流を紡いでいく家族の物語。

    静かな描写が少しずつ人物に生命力を与え、その息吹が肌に届くかのよう..

    未来での蜜蜂との距離感には少し戸惑いもあったが、想像出来ない事でもない。

    家族への愛着が湧く頃、大きな秘密が解き明かされる。
    続きを読む

    投稿日:2021.10.28

  • けろ姫

    けろ姫

    蜜蜂が忽然と消えた というニュースを聞いてから
    20年以上経っている。
    ミツバチが原因不明に大量に失踪する現象
    蜂群崩壊症候群=CCD(Colony Collapse Disorder)
    は世界で発生し 多くの養蜂家が廃業した。
    その原因はいまだ特定できていない。

    私達は この事実をほぼ無視した国に生きている。
    蜂蜜も普通に売られているから
    CCDについて知らない人も多いことだろう。

    ゾッとしたのは
    CCDの原因の一つとされ
    欧米諸国が禁止した
    ネオニコチノイド系農薬を
    日本政府は禁止どころか規制緩和していることだ。

    国連環境計画(UNEP)によれば
    「世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち
     7割はハチが受粉を媒介している」そうだ。
    蜜蜂の訪花活動がなくなれば
    世界的な食糧難は避けることができないだろう。

    前置きが長くなったが…

    この本は
    3つの時代と場所で
    蜜蜂に関わった3つの家族の物語だ。
    19世紀末のイギリス
    21世紀初頭のアメリカ
    そして21世紀末の中国。
    時と空間を超えて集結する3つの流れは
    やがて…。

    蜜蜂を育ててきた過去があり
    蜜蜂が消えつつある今がある。
    そして
    もし蜜蜂が消えたら
    人間の未来はどうなるのか。

    ノルウェーの作家 マヤ・ルンデは
    蜜蜂が鍵を握る未来社会を描いた。

    蜜蜂のいない世界がどれほど
    殺伐としたものか。
    想像したこともなかったから
    この春 庭の花々を求めて飛びまわる
    熊蜂たちがなんとも愛おしく見えた。

    いまコロナ禍にあって
    私達が見ているようで
    見ていないもの
    見えていなかったものが
    どれだけたくさんあるか 気づいた人も多いと思う。

    天変地異だけでなく
    生物の激増・激減や 
    新たなウイルスの発生と変異。
    そうした自然界の警告に真摯に耳を傾けないと
    人間社会に未来はないと
    改めて確信した。
    続きを読む

    投稿日:2020.05.28

  • どんぐり

    どんぐり

    リアル世界で蜜蜂の失踪が問題になっている事などから興味を持ち、読みたいと思い読んでみました。

    無知な私にはどこまでがノンフィクションなのかわからない部分があって読み終わってもいまいちすっきりしなかった。
    物語としては世界で評価されている事もありすばらしいのだと思う。

    読み終わったあと、じゃあ私達は今後どういう風に生きるべきなんだろう?
    ??が残ってしまった。解説書じゃなくて物語だからそれは読み手が好きに考えればいいんだと思う。
    蜜蜂についてもう少し勉強してみようと思う本でした。
    続きを読む

    投稿日:2020.04.24

  • sikagirl

    sikagirl

    CCDと呼ばれる蜜蜂の大量失踪事件について書かれた『ハチはなぜ大量死したのか』というノンフィクションがすごく面白かったのを今も覚えている。本作はそのCCDを題材にした小説で、蜜蜂を軸に3つの異なる時代と国で物語が展開していき最後には1つの壮大な話につながる。このアイディア自体には賛同するんだけど、ストーリーテリングの力が足りないのか?それぞれのパートが細かく途切れすぎだし、どれにもあまり入り込めず…強いて言うなら未来のパートが良かったかも。これよりもまずは『ハチはなぜ~』を読むのが個人的にはおすすめです続きを読む

    投稿日:2020.04.07

  • ぽてち

    ぽてち

    農業にとって重要な受粉というプロセスに蜜蜂は欠かすことができないが、2006年から2007年にかけてCCD=Colony Collapse Disorder(蜂群崩壊症候群)という現象が起きている。本書はそうした現実を踏まえ、1852年のイギリス、2007年のアメリカ、そして2098年の中国を舞台にして、蜜蜂に関わる3家族を交互に登場させ、蜜蜂と人の行い、家族の関係、破滅へと向かう世界を鮮やかに描き出す。3家族の書き分け、養蜂についての情報も興味深く、素晴らしい作品だった。続きを読む

    投稿日:2020.02.09

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