【感想】「ななつ星」一〇〇五番目の乗客

西村京太郎 / 光文社文庫
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  • おじまゆうや

    おじまゆうや

    〇戦時下米兵将校の起こしたこととは。そしてケイコの失踪との関連は。
    賀谷大三郎は、母親の松枝とともに豪華列車「ななつ星」に乗車するために、カップルを監禁してチケットを奪い取り乗車することができた。
    かし、家に隠しマイクがしかけてあったり、客室に置いてあった手紙に「池田夫婦が行ったゆすりの証拠を手に入れろ」ということが書いてあったり、その池田氏から池田氏の客室に賀谷が入った写真を見せられたり…だましたりだまされたり、である。一〇〇五番目の乗客がMR商会といううさんくさい団体の人間であると気づいたときに思いついたのは、「金儲け」という単語で、そのターゲットにされたのは、将来の駐日大使シャーリー・杉山・ケイコ。そして彼女は失踪してしまい…

    戦時中のアメリカ軍将校が日本の天皇にあこがれて犯した様々な罪を背負うケイコ。それを誇らしくさえ思っている様子は、日本人とアメリカ人の戦争に対する考え方の違いが如実に表れているのだろう。今回、その罪がきっかけで起こった事件だとはだれもが思うまい。一方、賀谷がこの列車に乗り合わせたのは本当に偶然だったのか、その伏線は回収されていたかよくわからないものの、小悪党の賀谷のサジェスチョンが一定の機能をしていたことも言うまでもない。
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    投稿日:2019.12.15

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