【感想】六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー

西部邁 / 文春文庫
(2件のレビュー)

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  • snaoka

    snaoka

    2018年初頭に入水自殺した60年安保世代のセンチメンタルジャーニー。同時代のブント同志諸氏への追悼文。
    一読した印象で強く感じたのは、著者が60年安保闘争に関わったのは東大入学直ぐの教養部時代であり、本郷のブント中心部とのズレがあり、教養部手握の必要性から行動左翼的に運動に関わっている。このあたりは、本郷のブント中心部が前歴に武装共産党時代の精神を引き継ぐものとしての自己確立と趣きを異にしており、それが著者の後年の思想展開(保守派)に繋がっていると考えている。
    更には、自己確立の末の他者を巻き込んでの入水自殺という自己処理の曖昧さに繋がっている。
    しかしながら、著者の人間把握は本書で秀逸なまでに書き込まれており、間違い無く時代を代表する論客であったと思っている。青春時代の行動については赤裸々に自己体験を語っていて、駒場時代のボルシェビーキー選挙の票の誤魔化しなど現代の暗部に通じるメカニズムを熟知している。半批判しながら敬愛の念を込めて!
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    投稿日:2018.09.25

  • 文藝春秋公式

    文藝春秋公式

    【安保闘争で戦った日々を、感傷を込めて振りかえる】保守派の論客であった著者の原点は、安保闘争で戦った学生時代にあった。あの「空虚な祭典」を、「戦友」たちの記憶と共に振り返る。

    投稿日:2018.05.14

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