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栗原康 / タバブックス (15件のレビュー)
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まめけんし
書名の主張には同意できるし、文章も楽しく読んでいる。ただ、著者は研究者には向いていないなと思わせるものがある。岩波でだした伊藤野枝の本なんかはもっと突き詰めればいいものになりそう。
投稿日:2023.01.26
shige81991
生の負債化ってまさにそうだな。生きることにプレッシャーをかけ過ぎてしまって無気力になってしまうんだけど、それははたらかざるもの食うべからずが日本社会に蔓延っているから。 はたらくのは誰かの役に立つと…いうことだから本来は気持ち良いものだと思う。 いろんな昔の人の話が出てくるけど、今はその時代の人たちに比べたら全然恵まれているし、失敗して死ぬこともまず無いから、どんな状況でも自由に生きた人達を参考にして、楽しんで生きたいなと思った。 はたらくことが楽しくなるにはどうするかから考えても良いし。 仕事をして苦しくなってたらまさに負債化。仕事してて嫌だなと思うのは不機嫌な人が多いこと。尊敬するのは笑顔で明るくて元気な時間が長い人。はたを楽にするために自己犠牲してちゃ意味ないし。 プレッシャーをかけ過ぎず、自分にも他人にも思いやりもって生きたい 今、苦しい人は色んな価値観があると知るきっかけになるし、苦しさを我慢しなくても良いと思わせてくれる 一遍上人の本を読んでみよう続きを読む
投稿日:2022.12.31
かな
働かないで生きていく方法が知りたくて、アナーキズムの研究者が書いた本だから何か参考になるかも、と思って手に取ったのだけど、ただの内容の薄いエッセイでした。社会に対する文句のオンパレードのくせに、その社…会に生かされてるけどね?と突っ込みたくなる。親の年金で生きる中年は流石に笑えなかった(笑) 一方で自分の価値観に消費社会の理論が刷り込まれているんだなという気づきもありました。何においても価値に換算して考える。人の価値、従業員としての価値、結婚相手としての価値、時間の価値、命の価値。その考え自体が資本主義社会に毒されていて、もっとフラットにフリーダムに考えたいなって思いました。続きを読む
投稿日:2021.05.27
こがし醤油
2019.09.26読了。 良い意味で全身の力が抜ける文体と読み心地です。 アナーキズムを特に意識したことはありませんでしたが、自分に通じる主張を見つけて、ああこの考えはそうラベリングされるのだなあと…いう気づきがありました。 頭がカチコチになったらまた読むかもしれません。続きを読む
投稿日:2019.09.26
ユウロ
小谷野さんと似た印象を受けたが思想は真逆のような共通点があるような。著者はなかなかイケメンなのでヒモを目指してみてはいかがか。なんか中途半端で癖の強い文章だった。
投稿日:2019.02.26
マッピー
気が付けば、バブルがはじけてからこの方20年以上もずっと不況だ。 ならこれは不況ではなくて、通常なのでは? いつかこの不況から脱却できると思うから、いろいろ我慢や辛抱をしたけれど、もしかしたらこれを通…常とあきらめて、生活のあり方を考え直さなければならないのでは? なんてことを、何の根拠もなく考えていたけれど、それに根拠を与えてくれる社会学者の著書。 といえば堅苦しいが、非常に軽く、いささか軽薄なほどに軽く、生活に即して考察した本なのだ。 1979年生まれの大学非常勤講師。 両親とともに埼玉の実家で暮らす。 今でこそ年収は80万くらいあるようだが、年収10万くらいの時に、稼ぎのない著者に代わって両親が年金を年17万円も支払わなくてはならないことに憤る。 年収10万円の人から17万円も年金を搾り取ることのどこが福祉だ!相互扶助だ! “ニュースでは、いつものように企業閉鎖や労働者の悲惨さがとりあげられ、経済破綻がさわがれている。字面だけみると、新自由主義がふつうに批判されるようになっており、労働者に同情的な声がひろがっているようにもみえるが、その内実をみるとびっくりしてしまう。不況だからクビ切りはいたしかたない、国民一体となって不況をのりきろう、失業者は低賃金でもはたらきたがっている、どんな仕事でもはたらけるだけましだ、と。ひどいものだ。これはどういうことなのか。どう考えても、みんな企業のせいでたいへんなおもいをしているのに、その責任を問うどころか、むしろ企業のために必死ではたらくことが推奨されている。過剰なまでにふくれあがっている労働倫理。” アリとキリギリスに例えると、遊び暮らしていたキリギリスが、冬になって食べるものがなくなると、夏の間にせっせと働いてエサを蓄えていたアリを食べ、なおかつ貯めこんだエサをもいただいてしまうという、今の世界はこんな感じではないか、と。 “いろんないいかたはあるが、わたしたちをとりまくこの社会は、いちおう認知資本主義とよばれている。世のなかがカネもうけでうごいていることはいまもむかしからかわらないが、その最たる手段が人間の認知能力、ようするに情報になったということだ。大切なのは、なんらかの情報がはいってきたら、期待されたとおりの反応をしめすこと、けっして迷わないこと、躊躇しないこと。(中略)ようするに、上から命令されたら、それにしたがえということだ。” 情報量はあふれんばかりにあるのに、それのしめすところは消費の勧めだ。 “おおくの国が不況になって、とにかく売れるものだけをつくらなくてはならなくなった。消費されるものだけをつくる。消費されるときにだけひとをやとう。これが非正規雇用だ。(中略)おそろしいのは、結果、大多数のひとが貧乏になったのに、それすらショッピングのように自分で好んでえらんだ結果だといわれるようになったことである。フリーターになるのも個性、ニートになるのも個性、ホームレスになるのも個性だ。そして、かれらは仕事をもつことを放棄したといわれ、世間から倫理的な非難にさらされる。なぜなら、それは消費を放棄することにひとしいからだ。仕事をもたない、もてないということは、自分で人間じゃない、市民じゃないといっているにひとしいのであり、反社会的な行為なのである。自己責任だ。とうぜん、国家はカネをださない。” 生活のために働いていたはずが、いつの間にか働くための社会的パーツに成り下がってしまった私たち。 そんなことのために生きているの? いや、はたらかないでたらふく食べたいのだ。そしてもてたい。 労働力と貨幣の等価交換という名のもとに、お金に隷属させられたくはない。そしてもてたい。 “たいていの場合、借りたものは返せなくなっているし、ひとりでも共同でも、都市部にいても地方に移住してでも、手軽な場所をみつけ、なるたけカネをかけないで生活しようというひとはけっこうおおい。きっともうすこししたら、なるたけテマをかけずに、自給できる方法だってどんどん発明されてくることだろう。はたらかないで、たらふく食べたい。社会が狂うのか、それとも自分が狂うのか。”続きを読む
投稿日:2017.11.26
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