【感想】純真を歌え、トラヴィアータ

古宮九時 / メディアワークス文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • コプ眠

    コプ眠

    声楽家を目指して音大に通っていた椿はコンクールでの失敗から歌えなくなり、音大を辞めて普通の大学に入学し直す。巻き込まれる形でオペラサークルに伴奏者として参加することになり、イケメン指揮者黒田と出会う。自由に音楽を楽しんでいるメンバーや、全員の能力を引き上げて素人集団をちゃんとオペラに形作っていく黒田を身近に見ながら自分も歌いたくなるのにやっぱり声が出ない。
    アンネームドメモリーの作者の本だ、読んでみようかなと手に取った本だったけど、良い意味で期待を裏切られた。まず、完全現実社会の話だったこと。そして、それがとても良かったです。才能がある人だけが知る、自分は一流になれないことを知る壁…。すべてをかけて打ち込んできた道でプロになれないことに気づいた人たちのお話でした。
    オペラ好きならまた、更に良いのではないかと思います。最後の恋愛要素も私的にはポイント高め。ああ、清河はもう少し文中救済されても良かったのでは…。ルビなしだけど、小学校高学年から。
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    投稿日:2023.01.10

  • sho3dai

    sho3dai

    歌手の夢を諦めた主人公と大学のオペラサークルの話。音楽を題材にした王道ストーリー。コンクールの失敗から歌えなくなってしまった主人公に楽しさを第一にオペラに臨むサークル、そしてすべてを包んで導く指揮者。主人公が歌うことの違う側面を見つけ、前を向く作品ですが、丁寧な描写と展開に心動かされます。 また明確に描かれないものの、運命を示唆するエピソードに、主人公と指揮者の今後が想起され笑顔で読み終えることができた作品です。続きを読む

    投稿日:2018.06.30

  • メディアワークス文庫公式

    メディアワークス文庫公式

    【“夢”に届かない人間は、なにを“希望”に生きるのか――夢破れ人へ捧ぐ《愛の一節》。】

    『――私は、夢に届かない』
     トラウマにより歌声を失い、プロのソリストの道から脱落した少女・椿。幼い頃から全てを捧げてきた夢を失い、残ったのは空虚感だけ。そんな中、椿はオペラの自主公演を行う“東都大オペラサークル”の指揮者・黒田と出会い……。
     才能を持たざる人間の、夢と現実。歌声を失った歌姫と、孤高の指揮者――希望を見失った二人が紡ぐ、《挫折》と《再生》の物語。
    続きを読む

    投稿日:2018.04.25

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