【感想】木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走

古池ねじ, 仲スナ子 / 富士見L文庫
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
3
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3
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ブクログレビュー

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  • はるか

    はるか

    親が偉大だと子どもたちは大変そう…
    ○○の娘(息子)というラベルを貼られてしまうから。
    結婚した旦那さんはそのラベルを貼らずにそのままの自分を見てくれる。
    ありのままの自分でいられる存在…
    そういう存在の人と出会いたいですね。

    同業者の幼馴染の登場で、何か展開に変化はあるのかな~と思いましたが、何も変わらず…
    約束を守ろうとした幼馴染。
    その約束は自分とのものではなく、死んだ人間とした約束…
    幼馴染は生きてる自分ではなく、死んだ人間を優先した…その事実がショックだった自分…
    本当に自分のことが大事だったら、生きてる自分を優先してくれるはずだと…
    幼馴染も何か一言かけてれば良かったのにな…
    「必ず取るから、待っててくれ」みたいな…
    そうなると思っていた未来が、現実の未来になるとは限らないですからね。

    緊張感のあるはりつめた空気の中にいる木崎さんが癒しの存在です。
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    投稿日:2023.01.15

  • 永杜

    永杜

    文筆家の主人公が結婚した相手は、主夫になった。

    のんびりと、ふんわりと寄り添う二人。
    そんな日常に、主人公の同業者で幼馴染がこんにちは?
    地味に嫌みを言うような男は嫌だな、と思ったのですが
    幼馴染と同業者にしては、何か変だな、と。

    今のふんわりした状態と、過去のぎすぎすしたり
    淡々としたりする過去。
    何か因縁でも…と思っていたら、驚きの過去でした。

    約束を守ろうとする側と、破ってくれという側。
    確かに、生きている方が大事です。
    選択を誤った時点で、それはもう無理なのかと。

    しかし、じゃぁこの生活は? と
    若干思ってしまいました。
    いや、本人達が納得してるならいいですけど
    背景をしると、何かいびつな感じがします。
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    投稿日:2021.07.26

  • sonoraka

    sonoraka

    作者の今月の新刊の「京都烏丸のいつもの焼き菓子」の表紙が気になって読んで、作者の書く文章をもっと読みたい欲が湧いたので購入しました。
    ライトノベルと一般文芸の違いとはなんなのか頭を悩ませられるような小説。ほんわかしてそうなタイトルと表紙絵からは全く想像しなかったずしんとくる話で、表紙で決めずに読んでみんなという声があげたい気持ちが止まらず、ついブクログアカウントを作ってしまった。
    モノローグで進む話。心情を文章にするのが仕事の小説家なのにそれをきちんと言葉にできてない主人公が終盤で結実させる時にざわっと流れが加速する感じ。静かな美しい邦画になりそうな文章でとても好きです。この本は重みのあるハードカバー本で売って欲しい。手に本の重みを感じつつゆっくりページをめくりたい感じ。好きです。
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    投稿日:2020.09.28

  • nami

    nami

    このレビューはネタバレを含みます

    面白くなかった。ゆすらさんの揺れ動く心情の描写がしつこいくらい。大物作家を父にもち自らも作家となってプレッシャーと創作の中で苦しみ、そして突然父の自殺という衝撃で精神的に危なかった時に木崎さんと出会って救われた。木崎さんもエリートサラリーマンに絶望していたタイミング。木崎さんが仕事を辞めて作家のゆすらさんをサポートする形となり結婚。ただただ木崎さんの作る料理、デザート、、羨ましい〜そして木崎さんはイケメンに違いない!

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    投稿日:2020.05.29

  • オパール

    オパール

    最近多くみられる食べ物系のお話しかと思いきや、
    偉大な作家の父をもつ、1人の女性作家の苦悩のお話でした。

    でもでも結婚した相手が料理やおやつを作ってくれる優しい旦那様なのです。旦那様というより執事のように私には見えてしまう。
    旦那様の存在がゆすらという女性の心の安らぎ場所。

    父親も母親も他界してしまい、その悲しさの為か旅に出てしまった弟、
    そして同じ作家として活躍する幼馴染の崇。
    彼との関係も複雑。最後にはお互い笑顔になるけど。
    とにかく食べるシーン以外はゆすらの一人称というか、常に自分に問い続ける感じ。

    結構面白かったので、この作家さんの作品は読んでみたいと思ったけど、電子書籍が多い模様。
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    投稿日:2020.01.20

  • なお

    なお

    このレビューはネタバレを含みます

    文豪の娘だった主人公。父親と同業の文筆家の道を選んでしまう。元々の細やかな感性が自分を苦しめてしまう気質を持っていた。
    父親と母親の喪失によって自身も崩壊した中、料理上手で自分の事を全く知らない男性に出会う。好奇心という棘のない存在。何処かで居心地の良さを感じ結婚。

    人生って、ちょっとの時間と巡り合わせで、思わぬ方向に切り替わってしまうよね。

    この作者は、登場人物それぞれの心地をはっきりとした言葉で表現しなかったので、何処で回収するんだろうかと気を揉んでいたけれど、それは最後の最後で束ねられて、とりあえずホッとしました。

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    投稿日:2020.01.02

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