【感想】小学館ジュニア文庫 名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)

水稀しま, 青山剛昌, 大倉崇裕 / 小学館ジュニア文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • だまし売りNo

    だまし売りNo

    『名探偵コナン から紅の恋歌』はアニメ映画である。百人一首がテーマであるが、雅な世界というよりも、カルタ界のドロドロを描く。
    「運命戦」のようなカルタ用語が普通に理解されるようになったことは実写映画が公開された漫画『ちはやふる』との相乗効果があるかもしれない。しかし、本作品の主眼は名声欲にとりつかれた閉鎖的な世界の闇である。私は中野相続裁判での「全部自分の物よ」という茶道具独占を連想した。何がなんでも女性を土俵に上げまいとする市民感覚から外れた大相撲の世界とも共通するかもしれない。
    そもそも百人一首の世界の称号が何故か英語のクイーンである。映画タイトルの「恋歌」をラブレターと読ませることはコナン映画の定番であるが、何故にクイーンなのか。成金不動産経営者が会長になるから俗っぽくなるのか。不動産業者は身勝手な論理を振りかざす。マンションだまし売りの東急リバブル東急不動産と重なる。過去の映画『天国へのカウントダウン』では超高層タワー建設による景観破壊が犯行の動機になった。建築不動産問題も直視する作品である。
    舞台は大阪や京都で、服部平次・和葉のファンには嬉しい。一方で鈴木園子の出番が少ない点は寂しい。和葉と紅葉の恋の鞘当てを園子が見ていたら大騒ぎしそうである。関西弁ばかりで関西以外の住民は面食らうかもしれない。
    本作品は劇場版第21弾で、2017年4月15日に公開された。2018年4月20日は金曜ロードショーで放送された。金曜ロードショーでは4月13日に放送予定であったが、肺がんで4月5日に亡くなった高畑勲監督追悼のために『火垂るの墓』に差し替えられた。同日公開の映画『名探偵コナン ゼロの執行人』の宣伝には痛手であるが、『ゼロの執行人』の興業は好調である。
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    投稿日:2020.01.24

  • midoli64

    midoli64

    このレビューはネタバレを含みます

    映画では、描かれていなかった場面があり、少し内容が違う所もありましたが、全て含めて、こちらの方が良かったです。
    活字ならでは、の良さもあり、最初の殺害の際、何で刀で殴るのか不思議だったのをスッキリしました。
    本編(映画)では、錆びている事を第一発見者に問いただす所の1度だけしか言わないので、気付かなかった。
    そして、本編では、眠りの小五郎の経緯も無く、すでに寝た状態で、話し始めたり、競技カルタの準決勝の様子も無く、それらがこの本では、書かれているので映画を観てから読んでも楽しめる一冊になっています。

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    投稿日:2018.03.14

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