【感想】現代詩人探偵

創作してる人には凄くブッ刺さる作品。現にブッ刺さりまくって感動しました。スランプになったら、これを読もう。

先にワルツさんの2冊を読んで、楽しめたので手に取った。解説にもあったが、何かしら創作をしている人にとってはとても苦しいと思う所もあるが、それ以上に響く所が多いと思う。心象の言葉が続くので、好き嫌いは分…かれるだろうけれど。続きを読む

ミステリといっても、謎解きしてスッキリ解決！みたいな話ではないので、読む人を選ぶ部分はあるかもしれません。

でも、全て読み終わったあとで、序章、そして第1章冒頭部分に触れると、ぞわっとするくらい紅…玉先生の凄さを感じます…。
またゆっくり読み返したいです。続きを読む

とにかく苦いものが込み上げたり楽しく読めたりミステリとしても終盤に驚いたりといろいろな景色を見せてくれる作品ですね。

自殺した理由を探す物語なせいか、こんなに寂しいミステリがあるかよ！？　が一番の感想だった。悩み過ぎて後ろ向きな主人公が語り手だったので、話全体の雰囲気も重くて薄暗い感じ。自殺してしまった詩人たちは生き…る理由と書く理由が複雑に絡み合っていて、そういうところ身につまされるなと思いながら読んでた。暴かれた理由に対して、創作しない人たちは『そんな程度のことで？』と繰り返すし、創作する側の私としては『ぜんぶ捧げてしまったんだな』とも感じるので、その齟齬を思い知ると、なんだかやるせない気持ちになる。続きを読む