【感想】噺家ものがたり ~浅草は今日もにぎやかです~

村瀬健 / メディアワークス文庫
(3件のレビュー)

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  • kimikokumiken

    kimikokumiken

    初めて読む作者 村瀬健氏の本である。

    主人公 大学生の千野願は、寝過ごして就職の面接に向かうタクシーの中 聞こえてきた一本の落語で、落語家志願へと・・・
    出だしから、何と、軽いノリで・・・としか思われないような話。
    そして、母子家庭で、母親の苦労を知っているのに、大学を中退してしまう。
    就職するのが、嫌で、落語家志願なのか?と、思わず、親不孝者!と、言ってやりたい気分になった。

    しかし、読んでいて、ついついのめり込んで読んでしまった。
    第三席の「傘」から、面白くなって、師匠の最後のビニール傘にシャンプーには、本当にサゲを知っていると、、、笑ってしまった。
    第四席「千歳飴」も、出だしのタクシーに乗って聞いた落語の話が、分かって来るのだが、、、
    第五席「猫の恩返し」で、猫太郎の病気、そして師匠の猫太郎への思いが、泣けてくる。

    読み終えて、軽い落語の話かと、思っていたのだが、大間違いであった。
    深い愛情の含んだ話が、一杯入っていた。
    そして、人は死ぬ瞬間に、幸せだったと思わないで、あぁ楽しかったと、感じなければならない。と、、、、
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    投稿日:2018.12.19

  • あまぐも

    あまぐも

    +++
    大学生の千野願は、寝過ごしてしまった就職の最終面接へ向かうタクシーの中で、ラジオから流れてきた一本の落語に心を打たれる。その感動から就職はもちろん、大学も辞め、希代の天才落語家・創風亭破楽への弟子入りを決意。何度断られても粘りを見せ、前座見習いとなるも、自らの才能のなさに落ち込む千野願だったが、ある日、初めて人を笑わせる快感を覚える。道が開けたように思えたそのとき、入門前から何くれとなく世話を焼いてくれた兄弟子・猫太郎が突然―。第24回電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作。
    +++

    噺家を扱った作品は数多くあるが、どの登場人物もひと癖あって魅力的だと思う。今作でも、創風亭破楽師匠はじめ、主人公の千野願(せんのねがう)や、脇を固める人々のキャラクタもみんないい。ほろりとさせられるエピソードもたくさんあって、人情噺のようでもある。多分シリーズ化されるのだろうと思うが、これからの展開が待ち遠しくなる一冊である。
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    投稿日:2018.07.18

  • メディアワークス文庫公式

    メディアワークス文庫公式

    【第24回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》受賞作 人生は落語のごとし。笑いあり涙ありの一席へようこそ。】

     大学生の千野願は、寝過ごしてしまった就職の最終面接へ向かうタクシーの中で、ラジオから流れてきた一本の落語に心を打たれる。その感動から就職はもちろん、大学も辞め、希代の天才落語家・創風亭破楽への弟子入りを決意。
     何度断られても粘りを見せ、前座見習いとなるも、自らの才能のなさに落ち込む千野願だったが、ある日、初めて人を笑わせる快感を覚える。道が開けたように思えたそのとき、入門前から何くれとなく世話を焼いてくれた兄弟子・猫太郎が突然――。
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    投稿日:2018.04.25

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