【感想】日本人の質問

ドナルド・キーン / 朝日文庫
(9件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • あけちゃん

    あけちゃん

    1970年代から80年代にかけて、日本人がキーンさんにする質問ときたら。。。当時外国の人をひっくるめて『外人』と呼んでいて、しかも『外人』 と言えばいわゆる欧米人、もっと言えば白人だったように思う。今思えば私も似た様な印象からくる疑問や質問を持っていた事は否めず、さぞかし不愉快な思いもされてきた事でしょう、と恥ずかしい気持ちにもなりました。
    後半はキーン先生が研究されてきた様々な日本感が綴られておりとても勉強になります。
    谷崎潤一郎氏との思い出も語られていて、谷崎源氏を読んでみたくなる。とても分かりやすい現代語訳から入った方がいいかしら?なんて考えるきっかけも与えてくれる良き一冊でした。
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    投稿日:2023.07.02

  • EmptyDoll

    EmptyDoll

    前半は、アメリカ人の著者が日本人からよく受ける質問に対して、思うところを述べるエッセイ。
    後半は、日本文学研究者として、日本文学や宗教観について述べている。

    前半パートで共感した部分は、国際語としての日本語を考えるべきである、という点。
    日本人の国民性についても所々で述べており、日本人は文化の輸出を考えるべきという指摘は尤もだと感じました。
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    投稿日:2021.09.23

  • 棚田 弘一

    棚田 弘一

    一昨年亡くなった日本文学研究者のエッセイや古典文学の研究などを集めた本。タイトルは主に、キーン氏本人に日本人が大抵してくるという質問に、ややへそまがりに感じたり答えたりしたことを表している。

    本書のエッセイなどは1980年前後に書かれたもの。日本人が「アメリカ人」に持ちがちなステレオタイプな質問(刺身は食べられますか?ニューヨークは犯罪都市ですか?など)に多少辟易し、あえて相手の期待を裏切って突飛な回答をしてやろう、といったことがユーモアを交えて語られる。

    前半のエッセイは日本人が書いた文章のように読みやすかったが、後半急に読みにくくなる文章が出てきた。これは英文で著者が書いた物を日本人が訳したものだった。やはり翻訳物は読みづらいことを再認識してしまう。それだけに、日本文学を英訳して英語圏へ発信し、普及させた氏の功績は見事だ。
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    投稿日:2021.06.07

  • まめ子

    まめ子

    外国人が日本人の質問にどんな回答するんかなーという気軽なテンションで借りたんだけど、美術館廻った後みたいな疲労感がすごい。キーン先生が学者さんなこと忘れてた

    投稿日:2021.04.13

  • yasuhit33

    yasuhit33

    ドナルド・キーンが亡くなった。彼の言葉を知らなければ谷崎潤一郎を読もうなどとは思わなかった。日本文学の大きな山脈である大谷崎。まだまだ登りきれてはいないのですが、いつか登りきりたいと思っております。合掌。続きを読む

    投稿日:2019.03.14

  • もおりい

    もおりい

    日本人より日本人的センスの光る見事な日本語。海外出身者だから感じられる日本の良いところと変なところ。
    日本の国内だけにいたら当たり前過ぎて気づくことの出来ない事もわかりやすい日本語で読み易く書かれてます。
    『銀行へ行くとハンコのことを印鑑と言っている。区役所では実印で、郵便配達は認めと言う。同じハンコなのに場所によって呼び方が違う。…、もっと外国人にもわかりやすい、基本的な日本語を発明したらいいと私は思う。』
    ごもっとも‼️
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    投稿日:2018.11.17

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