【感想】天皇の歴史2 聖武天皇と仏都平城京

吉川真司 / 講談社学術文庫
(3件のレビュー)

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  • koochann

    koochann

     これまで知らなかった驚きの事実の数々で、非常に勉強になった。孝謙・称徳天皇は空前の絶対君主だった!阿倍仲麻呂を失脚させ、道鏡を重用したが、騙されたか弱い女性ということではなかった!彼女自身も出家しており、道鏡とともに仏教国家を作る信念を持っていた。また聖武天皇への影響として叔母の元正・太上天皇としての権力、光明皇后の女帝ばりの強さなど、女性が強い時代だったことを痛感した。平城京から平安京への遷都は天武系の色彩が強い平城京を捨てて天智系としての新しい都を作る目的だった。これも考えたことが無かった。それと平城京は唐の長安と同緯度ということも偶然ではなく、仏都をそこまで模倣したのかとは驚きである。この他、在原業平は天皇の孫と知っていたが、薬子の変の敗北後の失意の平城天皇の孫だということも新発見だった。続きを読む

    投稿日:2022.08.29

  • Στέφανος

    Στέφανος

    序章 天皇の都・仏の都
    第1章 飛鳥から平城へ
    第2章 平城宮の儀礼と政務
    第3章 聖武天皇
    第4章 行基と知識と天皇
    第5章 四字年号時代
    第6章 桓武天皇
    第7章 平安京の王権
    第8章 仏都の命脈

    著者:吉川真司(1960-、奈良県、日本史)
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    投稿日:2019.03.09

  • syogouki

    syogouki

    なぜ日本に仏教が広まったのか。


    鳴くよ鶯平安京、その前に大きな都であった「平城京」
    その平城京の誕生の裏側、そして平安京に続く流れ、
    今まで教科書的にしか勉強していなかったことを
    わかりやすく解説してくれる本。

    奈良時代の研究、とりわけ東大寺の研究としては
    日本で一番ともいえる著書による解説は、
    初心者でもわかりやすい内容となっている。

    シリーズものではあるが、1冊完結型であり、
    これだけを読んでも問題ない。

    著書が東大寺を訪れるところから始まる歴史の旅、
    あなたも一緒にいかがだろうか。
    続きを読む

    投稿日:2019.01.20

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