【感想】本格ミステリ戯作三昧

飯城勇三著 / 南雲堂
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • hige0519

    hige0519

    第18回本格ミステリ大賞評論・研究部門を受賞。国内外の有名な作品を元に書かれた贋作と評論を収めたマニアックな一冊です。贋作は元ネタの作風やキャラのイメージを損なうことはないですし、評論は平易に書かれているので分かり易くて好印象。
    ベストは有栖川有栖の贋作【英都大学推理研VS「女か虎か」】。斬新な解釈と有栖川有栖名義と言われても違和感ない贋作度が素晴らしいです。
    次点は高木彬光の贋作【甲冑殺人事件】。世に出てない元ネタを作品化させたことは称賛に値しますし、神津恭介に関する評論もなかなか衝撃的です。
    また著者はエラリー・クイーン研究家ということもあり、エラリー・クイーン関連も興味深いものばかり。これだけでも本書は一読の価値があると思います。
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    投稿日:2020.03.07

  • aizou70

    aizou70

    面白かった

    いままで作品のつながりの中でミステリを見てなかったけど
    時がたつにつれ、
    ミステリも進化してるんだな
    とか
    私が疑問に思ってたことが書かれてたり

    作家も大変だな~
    とか

    この人の他の本も読みたくなった続きを読む

    投稿日:2019.02.09

  • daruma2017

    daruma2017

    国内外の著名な本格ミステリの贋作15作と、その作品に関連する評論をカップリングした物。
    贋作が凄かった。真作というか元ネタを知っていないと分かり難いが、これがもう全部傑作。何度も唸った。特に故・高木彬光氏の幻の作品と言われる『甲冑殺人事件』の贋作は大傑作だった。氏の文体模写の巧さにも舌を巻いたが、何よりトリックに仰天。贋作として使うのは勿体無い程のオリジナルトリックだった。その他の14作品も実に良く出来ていて、私はこんなに高水準のパスティーシュを読んだ事が無い。飯城さん、今後は作家一本でやってくれないかな?
    評論の方も鋭い分析だらけだった。『アクロイド殺し』の考察は大いに同感。ただ、個人的に少し深読みかと思える評論があったのと、注釈はしているがネタバレが多いのが残念だった。贋作だけの一冊なら間違い無く満点評価にしたと思う。
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    投稿日:2018.02.16

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