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久米絵美里 / 朝日学生新聞社 (34件のレビュー)
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言葉を口に出すのも出さないのもどちらも勇気がいること おばあちゃんの副業でしている言葉屋の弟子になった女の子のお話
投稿日:2024.02.12
ペコ
言葉屋を営むおばあちゃんの元で修行をする詠子のお話。言葉屋は、言う勇気を司る言珠と言わない勇気を司る言箱を扱うお店であり、言葉を心をつなぐ橋にしていくために存在する。言珠作りに励む詠子が、学校生活の中…で「言葉」や「伝えること」について考えていくところに深みがあって面白かった。 言珠と言箱という耳慣れない言葉がポンと出てきて、それらが一体何なのか詠子のように惹かれながら物語に入り込んでいくことができる。 おばあちゃんが語るグーテンベルクの話や言葉屋の起源の話、読おじさんが語るファッションや言葉の始まりやそれらの役割についての話は、大人が読んでも発見がある。読おじさんの話にヒントを得た詠子がクラスの雰囲気を変える場面はワクワクした。 読んでいる中で抱いた「違和感」に対して、後に必ずちゃんと説明があったところもよかった。「言珠と事箱の部屋に鍵がかかってなかったのはなんで?」「明かりがつけっぱなしだったのもおかしいと思う」「クラスみんなが網ひもをつけるという詠子の解決策は、新たな問題を生むのでは?」こうした違和感に、ちゃんとした理由や、納得のいく議論がしっかり用意されていて、気持ちがすとんと着地した。 桐谷くんとの恋の行方も気になるところ。恋を描く中で、言葉選びの難しさや、伝えることのドキドキがよく伝わってくるところもいい。 4〜6年生の、特に女の子におすすめしたい作品。続きを読む
投稿日:2023.10.20
YuKisan
小学5年生の詠子のおばあちゃんは、坂の上にある小さな雑貨屋さんを営んでいる。言葉を発する前に色々と考えを巡らしがちな詠子とは正反対に、いつもハキハキして元気で活発なお友達のしぃちゃんは、そのお店を知っ…ていて、かわいいレターセットが気になっていると教えてくれた。 学校帰りにお店に寄ると、常連さんがなにやら不思議な小箱をおばあちゃんに渡している。それは、コトバコと呼ばれるもので、おばあちゃんにコトダマにしてもらって、誰かのお役に立ててもらうのだそうだ。 言葉や人との関係性をとても丁寧に扱ったお話でした。 章ごとの短編でお話が一旦終わるので、とても読みやすく分かりやすかったです。 小学校高学年くらいの年の子だと、クラスの中の自分の立ち位置やクラスメイトとの関係、そして男の子を意識するようにもなる、そういう身近な、実際にもありそうな出来事を不思議に繋げて素敵なお話に仕上げられています。 続きを読むのが楽しみです。続きを読む
投稿日:2023.09.13
*YUKO*
言葉をめぐるかわいいお話達。 詠子ちゃんを取り巻く“おばあちゃん”をはじめとする家族の人たちの存在温かさといったら! 全ての子どもたちがこんな大人に囲まれてて欲しいと願うばかりです。
投稿日:2023.06.03
司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)
「小学5年生の詠子のおばあちゃんのお仕事は、町の小さな雑貨屋さん。…と思いきや、本業は、「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気」を提供するお店、言葉屋だった!言葉屋の成り立ちと使命を知ることと…なった詠子は、その夏、言珠職人の見習いとして、おばあちゃんの工房に入門する-。朝日学生新聞社児童文学賞第5回受賞作。」続きを読む
投稿日:2023.03.22
小春
最初は、ちょっと装飾が多い文章でもったいぶってて読みにくいな…と思ってたんだけど、 最後の章「一言惚れにご用心」が面白くて、一気に引き込まれた。 相手への伝え方をとても大事に書いている話だった。
投稿日:2023.02.25
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