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倉山満 / 講談社+α新書 (7件のレビュー)
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kun92
伝説ではなく、人間として色々ムラのあった大西郷翁を描く。 短い。 第一感想。 あまりに魅力的過ぎて、倍以上の分量が欲しい。 革命家であり、人的魅力に溢れすぎてて、後半もうやる気なくしてる感じも。 …大久保利通も、また、西郷との絡みで人間性を輝かせる。 いろんな人材が輝いて消えていった時代。 ちゃんと教えてやれよ。この時代を。続きを読む
投稿日:2021.06.21
Take
西郷隆盛を工作員と明示した題名ほどには、中身に新しい驚きはなかった。 ただ、工作員という文脈で西郷を理解することで、彼の維新後の消沈と反乱が納得できるように思う。 加えて、筆者は西郷の本なのに、大久保…利通の業績をかなり大きく評価していることが面白かった。続きを読む
投稿日:2020.07.28
なつく
最後は西郷と大久保の友情物語になっていた…。しかも主役は大久保っていう(笑)作者の大久保好きがここで出たのだと思う。 学ぶべきことは、やはり西郷が工作員として活躍していた前半期に多かった。
投稿日:2020.06.20
kingasia722
読了。 西郷の人物伝かのような表紙だが、実際は西郷を狂言回しに維新前後の政治的カオスを考察したもの。具体的に維新後の日本をデザインしたのはVisionalist大久保であり、恐らく西郷はExcutor…に過ぎなかったのだろう。ただ、西郷はAgitatorでもあったが故、維新前後で一見矛盾した行動を取ることになる。 ただ何故か、本書の考察で一番印象的だったのは徳川慶喜だった。頭脳明晰なれど、ビジョンのない天才が権力を握ると、途轍もない災厄を齎すという歴史の教訓でもある。続きを読む
投稿日:2019.06.11
グランシャトー
倉山先生によるインテリジェンスとしての西郷像。歴史小説を読み終えたような読後感。敬天愛人の西郷さん、人の好き嫌いが激しくワガママな人間臭さでますます好きになった。 一方「竜馬が行く」を読んだ時の妙な違…和感が、坂本龍馬=政治ゴロとの説明でなんか納得。 奇跡と呼ばれる明治維新は高杉、大久保の2人がいなければあり得なかったであろうとの見解も納得。 特に大久保の新政府からの慶喜の絶対排除、武士階級の徹底排除という強い信念にもとづいた国家観により明治という時代が作られた事に感動すら覚えた。大河、西郷どん楽しみ!続きを読む
投稿日:2018.05.19
ドラソル
憲政史家の倉山満による、西郷隆盛についての人物伝。 西郷隆盛ではなく、同時代の幕末の志士について分析しているので、とても勉強になった。
投稿日:2018.02.09
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