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小松 左京, 日下三蔵 / ハヤカワ文庫JA (1件のレビュー)
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まいつき
綺麗に伏線回収された「時の顔」。「御先祖様万歳」も同じ構造の話だけど、こちらはどうにも不穏な結末。マトリョーシカのように世界が続いていると思っていましたが、そうでなくて、時空が歪んでしまった結果の「物…体O」。 「神への長い道」「継ぐのは誰か?」は、ともに人類が行き着く先を描いた小説だと思ったけれど、終着と出発の違いなのかなと思う。好きなのは「継ぐのは誰か?」の方です。 サスペンスとアドベンチャー、未知への警鐘。そして、未来への希望。希望というか可能性か。多くのエンタメ要素がぶち込まれていて、圧倒されるけども、読み進める速度が落ちないのは、引き込まれているから。 「お召し」は救いがなくて嫌だったなぁ。不条理な世界になってしまった理由もわからず、ただそこで懸命に生きてゆくしかないという話なのだけど。実験動物か何かの隠喩だったりするのかな。続きを読む
投稿日:2021.12.16
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