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榎木洋子, 由羅カイリ / 集英社コバルト文庫 (2件のレビュー)
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葉
タルスとイマラの遺した言葉が、エマに届いていれば・・・と願わずに居られないラスト。 竜が人に寄せる想いの強さと、決して勧善懲悪ではないエマへ与えた夢が印象に残りました。
投稿日:2007.05.31
ASKA
ある事情から人間界に逃れていた王子が国を取り戻し、国を滅ぼした魔女と対決する物語。 基本的にはベタなファンタジー。ラノベらしくはあるけど、女物(ex.コバルト)と男物(ex.スニーカー)を足して二で割…ったような雰囲気です。 作風は(今よりは洗練されてないけど)榎木さんらしく読みやすく明るく前向き。 龍と魔法使いシリーズでも思ったけど、すごい深刻な展開でも読んでてあまりダメージを受けないんですよね。 それを「軽い」と言われるのはまた個人の好みなので、ひとそれぞれでしょう。 リダーロイスはずっと気になってたシリーズだったので読めて良かったです。 他のシリーズ以上に龍がかっこよかった。 特に某夫婦は…! 素敵すぎて涙が出ます。 人間側に完璧なキャラがいないのと同様に、龍たちも不器用で必死で。 誰かを信じたり、思ったり、愛したりすることは、途中どんな悲しみや苦しみを与えられたとしても、最後に幸福をもたらしてくれるのだと。 どんなに運命に嘲笑われたとしても自ら考え戦わなければならないのだと。 国はもちろん、龍や精霊や、エマにさえ、長い暗い夜が明ける「暁」をもたらした王子は示してくれたのだと思います。 続きを読む
投稿日:2007.05.15
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