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さいきなおこ / 集英社コバルト文庫 (1件のレビュー)
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音子
私がBL小説を読むきっかけになった本です。というより、BL好きになった根源です。 主人公汀神楽はごく普通の高校生だったけれど、よく幼い頃から「炎の夢」を見ていた。それは炎の中で自分は誰かに助けら…れようとしているのだが、炎上の中足元が崩れて落下してしまう…そんな夢だった。 ある日、先輩と行った博物館で自分を見つめる鋭い視線に気づく。そこには、黒づくめの綺麗な少年だった。そして、その少年は転入生として神楽の前に再び現れる。黒づくめの少年の皇須王は、「覚えていないのか?」と、前世で自分たちは「鬼封じ」をしていて、神楽は前世では少女であり、自分の恋人だったという話を持ち出してくるも、神楽は電波な奴だと、危険人物だと思っていたが、「鬼」の襲来に遭い…。 すごく完結するまでに長い作品でした(その間色々作者さんが違う本や漫画などを発行されていて)。当時、須王がものすごくお気に入りでした。黒髪・傍若無人・成績優秀・俺様…これらの条件に一つでもHITする方に是非是非お勧めです。傍若無人な態度で、周囲の目があるも神楽に悪戯する、そんな憎らしい彼なのに、神楽に記憶を思い出せといって行為を虐げるのに、いざ神楽が問い詰めたり覚醒し出すと、神楽の為と身を引いたり、自分よりも神楽が大切だと庇ったり…。くっつくまでにすごく時間がかかってます。しかし、だからこそ読み応えが十二分にもあると思うのです!すぐくっつくいてしまうより、くっついた後を描かれるよりも、見ていてやきもきする分、ついのめり込んでしまいます。BLで私がはまれたのも、この作品とあって、男女間の恋愛よりもハードルが高く、切ない設定が多いということを知れたからだと思うのです。 文体も大変読みやすく(小学生の時に読み始めていたので…)、色々一冊ごとに違う場所で事件に巻き込まれたりするので、飽きがこない流れです。続きを読む
投稿日:2008.04.02
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