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鳩見すた / メディアワークス文庫 (17件のレビュー)
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総合評価:
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まいまゆ
印鑑に焦点を当てた物語は斬新でした。ただ、世界観は自分には少し合いませんでした…。一章は面白かったかな。彼らのその後は気になります。
投稿日:2024.03.27
1742518番目の読書家
ほのぼのライトに読めるかと思いきや、誰にでも訪れそうな身近な悩みや気づきをそっと刺してくる作品だった。4章からなる短編すべてハッピーエンドで終えてはくれるが、見た目に反して意外と心に響くものがあるので…、人生観的メッセージを受け取りたくない時にはおすすめできない。 が、アリクイのもふもふ可愛さ表現はピカイチで癒しや楽しさもある作品なので、シリーズは一通り読んでみたいと思った。(逆に人生観的メッセージをそっと受けとってみたい人にはおすすめできる。)続きを読む
投稿日:2023.12.31
mia
すごくほっこり心が暖かくなります 特に忙しい時や疲れてる時にスキマ時間に読むと何故か心に余裕ができたような感覚になった 店長のアリクイさんの描写 イメージしただけでもう癒しですねw
投稿日:2023.02.16
isutabi
【引用】いま作るハンコは、あくまでいまの自分なんです(p.61) ・いちおうミステリの体裁ですがとぼけた会話がとっても楽しい。ノーマークだったけど思いがけないメッケモンでした。 ・動物がやってるお店…系。今回はミナミコアリクイのハンコ屋さん。 ・ちょっとブラックな不動産会社の営業、江田真夜には「したいこと」がなかった。 ・モノがすぐ見つからなくなる呪いの家を売ろうとしている鈴掛台次郎。 ・音大を退学しようとしている宮前文乃。 ・花枝さんがまだ生きている頃、「僕」は七瀬ときょうだいになった。これの謎は、まあすぐに解けるでしょう。 ▼有久井印房についての簡単なメモ 【一行目】ミナミコアリクイが、地面にせっせとビスケットを置いていくーー。 【有久井印房/ありくいいんぼう】食事と印鑑の店。ミナミコアリクイの有久井さんが店長。 【育実/いくみ】鈴掛台次郎と花枝の娘。プロのオカリナ奏者で世界を飛び回っている。チーズが好き。 【一寸ちゃん/いっすんちゃん】会社での江田真夜の後輩。有久井印房の近所に一寸堂という文房具店があるが関係あるかどうか不明…珍しい名前やし展開上あるのでしょう。 【一寸堂/いっすんどう】有久井印房の向かいにある文房具店。美人の奥さんが有名でチョットさんと呼ばれている。 【宇佐ちゃん】有久井印房の店員。ウサギの若い女性。営業のプロである江田真夜が彼女は有能な営業になれると太鼓判をおした。 【江田真夜/えだ・まよ】おいしそうな名前。オフィスビル賃貸の営業。ブラックな体質だが江田真夜はけっこう満足している。三十歳。 【M先生】音大で宮前文乃のピアノの先生。 【かぴおくん】カピバラ。有久井印房にいる職人。名刺やスタンプのデザイン担当。無口だがときおりダジャレか哲学ポエムを発する。 【カピバラ物流望口営業所】有久井印房の近くにある。江田真夜が物件を売ろうとしている。カピバラマークの通販サイトはここの経営ではなかろうかと思われるが価格が安い代わり届くのに一週間かかる。 【かぴばら不動産】鈴掛台次郎が家を売ろうとしている不動産会社。マスコットキャラクターとしてSUUMOくんならぬすもうくんがいる。 【川沙希市望口/かわさきし・のぞみぐち】有久井印房がある。カピバラの名を冠するものが多い。 【グランパレス火毘腹/かぴばら】「僕」の一家が住むことになった。 【景観】《僕が定義する「景観」はただの景色ではなく、大人になってから懐かしさとともに思いだされる心象風景だ。》p.221 【鈴掛台次郎/すずかけ・だいじろう】ものがなんでも見つからなくなる呪いにかかっているような家を売るために実印を作ろうとする。六十九歳。すぐ噴火する。 【俊子】七瀬の実母。父と結婚した。前の姓は西野。仕事はトリマー。 【七瀬】昨日から姉になった。十七歳の女子高生。じつは僕の父と結婚して僕の母になろうと目論んでいたが実の母に先を越された。将来海賊王になるかもしれない。 【根津/ねづ】江田真夜と同じ会社の契約管理課。なにかとうっとうしい男という印象だが他の社員からの受けはいい。 【望口高校】七瀬の通う高校。 【パークハイム叙七三/じょなさん】僕や七瀬の家族が以前住んでいた。 【ハト】有久井印房の客のようだ。タイプライターでなにやら書いている。 【花枝】鈴掛台次郎の妻。鈴掛花枝というきれいな名前となる。故人。わりとお気楽な性格だった。 【ピザトースト】《ピザトーストは実に懐が深い。》p.101 【僕】姓は筑紫野。達観した小学六年生。七瀬ときょうだいになった。 【ミナミコアリクイ】有久井さんの種類。威嚇が有名。 【宮前大良/みやまえ・だいら】音大の学生。ピアノ科。注文した通販の商品が届かないことがある。バイトでかぴばら不動産のマスコットキャラクターすもうくんの中の人をやってる。じっとしているだけなので眠っていることも多い。 【宮前文乃/みやまえ・ふみの】音大を辞める予定。ピアノ科。通販生活が普通で自分が注文したものも覚えていない。トリアタマとよく言われる。実家は島根でいつもカニを持っている。この作中屈指のおもしろい人。もしシリーズ化するならぜひレギュラーになってほしい。 【ミルフィーユ】有久井さんのつくるミルフィーユは「……もふっ」「もふふっ」。 【夢をかなえた】《だって、『なりたい自分』がないってことは、いまの自分が一番ってことじゃないですか。》p.63続きを読む
投稿日:2022.07.08
りんご花
このレビューはネタバレを含みます
まさかのハンコ屋さんのことだった。アリクイがどんな世界征服とか目論むのかと読み始めたので、一気に表紙に納得するほのぼのな話でした。 こういう純喫茶みたいな店がすごく好きなので、ハンコには困ってないですが行きたいです。ケーキとか美味しそう。 話も読みやすいので、だれることなく読み終えました。続きも読んでみたいくらいにはアリクイさんのもふもふにやられました。
投稿日:2021.01.16
かとのひも
書類のハンコはホントめんどくさい。朱肉は上手くつかないし、真っ直ぐ押すのにも気を遣うし、押し忘れて怒られるし、同じハンコを押しなさいと怒られるし、大臣はハンコ推しなのにIT担当だし。 ハンコで物語っ…て?と思っていたら、4つの素敵なお話を楽しめました。 人生で、三文印やシャチハタではないハンコを押したり、作ったりする「今でしょ!」のとき。 アリクイさんにハンコを彫ってもらったら、御守りがわりにエイヤッと足を踏み出せそう。 日常の中にアリクイがいる違和感に脳みそを揺さぶられますが、有久井印房のある町の人々と同じく、馴染ませてしまいます。なんでや。続きを読む
投稿日:2020.07.04
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