【感想】悩める日本人 「人生案内」に見る現代社会の姿

山田昌弘 / ディスカヴァー・トゥエンティワン
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • negatebu14

    negatebu14

    僕も割と「人生相談」の欄を読むのが好きなので、この本は楽しめましたね! 昔と比べてだんだんと相談内容が変わってきている…と著者は指摘しておりますね。いつまでも自立しない息子、結婚しない娘……等々…独身が増加している現代の日本の姿が見えてくるような気がします。

    自分らの頃は結婚するのが当たり前だったのに…とぼやいても仕方がありません! けれども、高齢の娘or息子だって決して一生独りのままでいいとは思ってはいないと思うんですよねぇ…どうなんでしょ?

    昔と比べて結婚のお節介焼きみたいな人が居なくなったのがキツイですよね。恋愛に不得手な人にとっては現代はさぞかし結婚しにくい世の中と言えましょう…さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー
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    投稿日:2021.03.06

  • Akiyoshi MIKI@BizFolio

    Akiyoshi MIKI@BizFolio

    昔から、多くの人は悩んでいてしかも人それぞれに悩みは違います。

    しかし、大きな流れとして昔の日本人は世間の常識というモデルから外れていることを悩み、今はモデルすら無くなりつつありどうしていいか分からなくて悩んでいます。

    個性の時代と言われながら、個を確立する具体的な方法も教えられずに大人になってしまったのかもしれません。

    著者は、読売新聞の人生相談の回答者として社会学者として社会のパラダイムを見ながら、一方で具体的なアドバイスをするにはどうすればよいか、悩みながら考えています。回答に至るまでの考え方を知り、回答そのものよりも悩みに対する対応のヒントを得た気がします。

    一般紙の人生相談なんて当たり障りのない常識的な回答しかしないだろうと、これまで殆ど読んだ事が無かったので、今度読んでみようと思いました。
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    投稿日:2020.12.27

  • K - Shibui

    K - Shibui

    日本の社会学者として、この人ほど活躍している人は、珍しだろう。20年近く前に、著者の『希望格差社会』を手に取った衝撃を今でも忘れられない。

    日本は、その本で指摘された以上の希望格差社会になってしまっている。もちろんどの時代にも特有の悩みがあるだろうが、人生相談として提起される問題も、今の少なくない日本人が八方塞がりであることがよくわかる。

    著者は社会学者としての立ち位置を常に模索している。著者は、おそらく現実の社会現象をフレーズ化する天才だと思う。それは、データ分析の実力の高さもさることながら、類稀な言語センスを持っていると思う。

    人生相談もそうだが、本人自身は、問題点を十分わかっていると思う。しかし、実際は、そうではないケースが沢山ある。相談に寄せられた内容から、背景となる客観的事実を推測するの、よほど知性がないとできない。ただ著者は、学者としての権威性を十分に理解しているので、どこまでサジェッションすべきか、悩んでいることを、この本では、告白している。誠実な人柄がよくわかる。
    良い人生相談本だと思います。
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    投稿日:2019.12.12

  • nao

    nao

    世間体という名のモンスター、でかいです。
    制度はなかなか変わらない。意識も変わらない。
    変えていこうとしない限り。
    もっと楽になりたいねえ…

    投稿日:2017.10.09

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