【感想】君の知らない方程式 BISビブリオバトル部

山本弘 / 東京創元社
(20件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
6
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8
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ブクログレビュー

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  • 大吉堂

    大吉堂

    メインとなる物語展開に関しては、真っ直ぐど真ん中を貫き通したなあという印象。
    世間の評価とは別に、自分が好きなものを好きでいるということ自体が救いとなることが描かれているのが素敵。
    これはしっかりと伝えたい。だからこの本を推そう。続きを読む

    投稿日:2023.08.03

  • 「ゆっくり考える」

    「ゆっくり考える」

    BISビブリオバトルの青春小説シリーズの第4弾です。今回も、ビブリオバトルの実況中継はありますが、前作の最後に、輿水銀が伏木空に僕の彼女になってくださいと告白したあとの展開の方が大きなテーマです。
    https://www.honzuki.jp/book/253042/review/282864/続きを読む

    投稿日:2023.02.03

  • アーニャ

    アーニャ

    前作の終わり方のせいで早く読みたくて。取り敢えず文庫本が出るのを待てず図書館で借りてみた。そしてストーリーだけを追っかけて読了。うん、まあ、青春だね!という事で後ほど再読します。

    投稿日:2021.09.20

  • cidenon

    cidenon

    私は優しくない世界で優しくあろうとする物語が読みたい。
    優しくあるために残酷な選択をすることになったとしても、それは美しいと思う。

    本作のテーマは「モラル」、そして「作品が読者に与える影響」について
    物語の主軸は空をめぐる銀と武人の三角関係で、空はどちらを選ぶか思い悩む。
    しかし、空は途中で「どうしても一対一の関係でないといけないのかな?」という考えが浮かぶ。
    それは、LGBTに対する偏見のような古いモラルと同じなのではないかと。

    「それはダメだろう」と私は反射的に思いつつも、「なぜならモラルに反するから」という決めつけで考えていたことに気付いた。
    だから、どうしてだめなのか少し整理して考えてみた。

    まずLGBTについては、私は社会的にその存在を認められるべきだと思う。
    人が愛し合うのは自由だ。
    婚姻関係が結ばれることもいいと思う。
    でも、もっと枠を広げて、たとえば所得税の配偶者控除を適用しようという話になると別だと思う。
    なぜなら、彼らは男女の夫婦と違って子供を作ることができない。
    子供を作って、社会の発展に寄与する可能性があるのなら、婚姻関係にある相手の扶養に税制上の優遇を与えましょうというのはわかる。
    それができないのだから、社会的に男女の夫婦と同列に扱うべきではない。
    養子をとれば適用可能とかならいいかも。
    この例であれば、女性の社会進出が進む中で、配偶者控除なんていうものが先に無くなってしまうだろうけど。

    さて何が言いたいのかというと、モラルには理由はあるということだ。
    LGBTの場合は、子を生せないということ。
    動物は子孫繁栄が目的であるのだから、それに貢献できない関係は認めるわけにはいかなかった。
    しかし、社会の発達に伴って生き方が自由になり、その目的が子孫を残すことだけではなくなった結果、LGBTも認められるようになってきた。
    それでも、人類の繁栄に寄与するかという点でラインを引いて考えるべきだ。
    つまり、モラルが古いからって切り捨てていいわけではなくて、そのモラルの意味に考えを巡らせるべきだということ。

    では、男女関係についてはどうか。
    必ず一対一であるべきなのか?
    私の答えはイエスだ。

    参加する人が納得すれば、一夫多妻でも一妻多夫でも、究極は一つの共同体の中で自由恋愛でもいいのかもしれない。
    日本でも昔は一夫多妻制が普通にあったわけで、一夫一婦制になったのは最近のことといえる。
    しかし、現代の子供がほっとかれて大人になるということはまずありえず、金銭面・教育面で親の責任は重くなった。
    それを全うするためには、責任の所在が明らかな一夫一妻制が適しているのだ。

    そんな社会にいる高校生が変な付き合い方を覚えて、「これもアリなんだ」と勘違いしてしまわない保証がどこにある?
    「恋愛は自由に複数人としていたけど、結婚はちゃんと一人とする」なんて柔軟に動くことは難しい。

    そもそも空は、一方の男の相手をしているときに、もう一人の男が嫉妬するということを考えられないのだろうか。
    自分の中途半端な選択のせいで、誰かが不必要に傷つき続けることに思い至らないのだろうか。
    ちゃんと一人を選べば、痛みは一時で済むかもしれないのに。

    銀と武人も、高校生なのにその柔軟な付き合い方を許容するのも無理があると思う。
    何事も独占したいお年頃だろう。

    だから、結婚は一対一であるべきだし、その前段階にある恋愛も一対一でするべきだ。
    そのために誰かを切り捨てることになっても、それは仕方のないことだし、その決断は美徳である。

    空の発想は、いじめられていた女子がいきなり男二人に告白されて調子に乗っちゃったパターンとしか思えない。

    フィクションは何を書いてもいい。
    暴力だろうが殺人だろうが、不倫だろうが近親相姦だろうが、どんな物語があっても現実の人が困るわけではない。

    でも、それが佳作になるかどうかは全くの別問題だ。
    物語に意味がなければ、どんなに刺激的な内容を書いたところで駄作にしかならない。

    何を書いてもいいからといって、モラルを無視してもいいからといって、登場人物が現実を見ない選択をすれば、それは違うといいたくなる。
    続きを読む

    投稿日:2020.10.07

  • かとのひも

    かとのひも

    このレビューはネタバレを含みます

    今回は、ラブ・バトルだった。

    実際に空ちゃんみたいな立場になったら、困惑&選択不可だろ~なあとは思うけど、女子ーズにそら反感買うわなとも。
    なんかの少女マンガか恋愛小説で、どちらも選べないならどちらにも恋してない…というセリフがあって、真理と思う。
    でも、それも偏見なのか…?
    そして、まさかのThe B ・ B ・ Bラストとは(驚愕)
    ちょっと違うか。

    ビブバトでは、明日香先輩の紹介本が私の黒歴史を絨毯爆撃してきて、痛かった。
    ←有名どころの偽科学にわりと引っかかっている。本の形、活字になられると、頭から信じてしまうところがあったので…;まあ、おかげで情報リテラシーのなんたるかを勉強したので、良いとしよう。うん、気をつけよう。

    BIS を読むとSFを読みたくなる。ほとんど、読んでないから、選び放題だ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.08.02

  • array

    array

    KindleのUnlimitedでシリーズ2まで読んで待ちきれず3は勝ったけど、4は文庫化されていなくてちょっと困ったなあと思ったら妻が図書館で借りてきてくれました。
    3での決着がつきます。そしてそして…

    あー、山本先生!
    続きを読む

    投稿日:2020.06.16

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