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宮内悠介 / 東京創元社 (12件のレビュー)
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おさるのかごや
21世紀半ば、火星で唯一の精神病院に赴任した主人公。人手も薬も不足する中で奮闘しながら、病院に隠された自分の過去の秘密を探ります。精神医療の暗部がテーマになっており、巻末にたくさんの参考資料が列記され…、作者の力の入れ方が感じられます。続きを読む
投稿日:2021.11.18
ブクログブクロ
物資のない火星に里帰り的に赴任する精神科医という設定は面白かったが、なんかあんまり入り込めなかった。
投稿日:2020.09.12
水琴桜花
セフィロトの樹を、あるものに見立てた発想が秀逸。宮内さんはアイディアが本当におもしろい。 「よくこんなこと思いつくなあ」っていう驚きもあるけど、「よくこんなアイディアを物語にできたなあ」って唸っちゃう…。 参考文献がすごい量だから、そうとう勉強してるんだろうね。努力する天才。眠らない兎。それが宮内悠介という作家。続きを読む
投稿日:2019.07.07
hectionist
アイデアは面白いけど、終始内容が暗いのと、ストーリーにクライマックスがあまりないのがちょっと寂しいかも。 タイトルが派手なだけに病的ななにかを期待してしまった。 SFではあるけど、いたってまともな小説…。続きを読む
投稿日:2019.06.26
あきら
初宮内。たぶんカバラの“生命の樹”で手に取ったんだと思うが、当たりの作家でした^^ 精神医療史をテーマに、父親で精神科医・イツキの病院内で起きた(起こした?)過去から主人公・カズキの出生の秘密へ——そ…こから病院最古の患者兼○○のチャーリー、度々カズキの前に現れる失語症のハルカ…などのキャラクタも相まって、SFでありミステリィチックも感じつつ、とても良かった!参考文献も多く、一つのジャンルに囚われない作家という印象。他作品も読みたくなりました^^ 星四つ半。続きを読む
投稿日:2019.04.02
うろたんけらむの
10棟からなるその病院は、火星の丘の斜面に、カバラの『生命の樹』を模した配置で建てられていた。 亡くなった父親がかつて勤務した、火星で唯一の精神病院。 地球の大学病院を追われ、生まれ故郷へ帰ってきた青…年医師カズキは、この過酷な開拓地の、薬もベッドもスタッフも不足した病院へ着任する。 そして彼の帰郷と同時に、隠されていた不穏な歯車が動き出した。 (あらすじより) SFで精神病をメインに取り扱うのって珍しい。 地球では機械とAIと豊富な薬によって、的確な診断と薬物投与が行えたが、火星では設備も薬も人も足りずに、対話を中心とした全時代的な治療が行われている。 現在の治療でも(たぶん)行われている薬物による症状のコントロール。 「どうして発症するのか?」は分からなくても、原因物質は分かるので薬物でコントロールできるという危うさ。 中世から科学黎明期の、現代から見ればありえない治療も当時の技術水準では根拠があり、最先端だったりする。 つまり、未来から見れば現在の治療が「科学的にありえない」かもしれないという指摘が透けて見える。 医師の精神状態や先入観によって患者の診断にバイアスがかかったり、社会情勢なども影響してくるなど、外科や内科と違って目に見えない病なので精神病って難しい。 思えば、「正常」の定義も結局は大多数と言うだけであって、個々に見れば誰でも少しは異常性を抱えているのではないか。 なーんて考えながら読んでみました。 病院最古の患者チャーリーってハンニバル・レクターがモチーフだよね?続きを読む
投稿日:2018.11.25
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