【感想】ペンギンを愛した容疑者 警視庁いきもの係

大倉崇裕 / 講談社文庫
(18件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
4
6
5
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ブクログレビュー

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  • じゅう

    じゅう

    大倉崇裕の連作ミステリ作品『ペンギンを愛した容疑者 警視庁いきもの係』を読みました。
    ここのところ、大倉崇裕の作品が続いています。

    -----story-------------
    動物大好き女性巡査と元鬼刑事で現窓際警部補の警視庁いきもの係コンビが、ペンギン屋敷の溺死体に秘められた殺意の証拠を解き明かす。
    「人間の視点で物を考えないでください」 動物オタクの天然系巡査・薄圭子のアニマル推理が大爆発! 

    ペンギン、ヤギ、サル、ヨウム……現場に残されたペットの生態から、常識はずれの発想で真犯人をあぶり出す。
    コンビを組む元捜査一課の鬼刑事・須藤友三も、薄を認め始めるが。
    大好評シリーズ、待望の第3弾。
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    2015年(平成27年)に刊行された作品で、警視庁いきもの係に所属する窓際警部補・須藤友三(すどう ともぞう)と動物大好き新米巡査・薄圭子(うすき けいこ)のコンビが、動物の生態をもとに事件解決に奔走するミステリ……フジテレビ系でテレビドラマ化もされている警視庁いきもの係シリーズの第3作です。

     ■ペンギンを愛した容疑者
     ■ヤギを愛した容疑者
     ■サルを愛した容疑者
     ■最も賢い鳥
     ■解説 佳多山大地

    「人間の視点では、この謎は解けません」 ペンギン屋敷の溺死体! 秘められた”殺意の証拠”をアニマル推理で解き明かせ! 警視庁「いきものがかり」の名(迷)コンビが大活躍!!

    強面の窓際警部補・須藤友三と動物オタクの女性巡査・薄圭子の名コンビが、動物にまつわるさまざまな難事件を解決する、大人気「コミカル・アニマル・ミステリー」シリーズ……登場する動物はペンギン、ヤギ、サル、そして最も賢い鳥と言われるヨウム(オウムではないことに注目!)です、、、

    警視庁の「いきものがかり」というべき、総務部動植物管理係のコンビの活躍を楽しめる4つの短編を収録した傑作集です。

    堅物強面の須藤友三と、動物のエキスパート薄圭子が、毎回珍事件を解き明かす……本作品では、ペンギン、ヤギ、サル、ヨウム等の生き物が登場、現場に残されたペットの生態から、常識はずれの発想で真犯人をあぶり出す展開が愉しめましたね、、、

    須藤と薄のコンビの信頼関係・絆が事件を解決しながら強くなっていく過程や、薄が須藤に頼られる存在に成長する姿が印象的……シリーズの魅力がさらに高まる一冊でした。

    軽めでテンポの良い展開は相変わらずですが、ミステリ要素もバランス良く織り込んであり、本当に愉しめるシリーズです……でも、書棚の在庫はここまで、、、

    現時点、この後に3作品が刊行されているようなので、ぜひぜひ読んでみたいですね。


    以下、主な登場人物です。

    須藤友三(すどう ともぞう)
     警視庁総務部総務課・動植物管理係の課長代理心得。
     階級は警部補。50歳。独身。
     元は捜査一課の刑事で、「鬼の須藤」と恐れられていた。
     銃で頭部を撃たれ、弾丸は摘出されたが捜査一課をお払い箱となり、総務課・動植物管理係に左遷される。

    薄圭子(うすき けいこ)
     警視庁警察博物館所属の巡査。
     幼少期から動物に対しての異常な興味と天才的な記憶・考察力を発揮し、北海道の大学で獣医学を専攻していた。
     26歳のときに動植物管理係人材募集のための警察官採用特別試験に合格。

    石松和夫(いしまつ かずお)
     捜査一課所属の警部補。鬼瓦のような顔をしている。
     須藤とは警察学校の同期であり、須藤が捜査一課にいた頃はライバル関係だった。
     福家警部補シリーズに登場する石松和夫と同一人物。

    日塔(にっとう)
     捜査一課所属の警部補。
     巨体で、捜査へのアプローチも威圧的、暴力的な、古いタイプの刑事である。

    田丸弘子(たまるひろこ)
     総務部総務課の事務職員。
     暇をもてあます須藤に「サルでもわかるパソコンシリーズ」などで勉強を勧める。
     お茶淹れは天下一品で、調べ物などのサポートも手際よい。
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    投稿日:2024.05.04

  • うさぎ

    うさぎ

    ドラマ化されて大好きだったので読み続けているシリーズ☆
    今回は蘊蓄少なめ。そして飼われているペット達からどうやって犯人を突き止めるか、ここが肝!うまく描かれていていつも感心しちゃいます☆
    今回も色々な動物が出てきますが、意外とヤギが可愛い☆でもヤギ編の犯人が憎たらしい!
    最後のヨウム編がなんかあっさり終了…って感じではありましたが、今回も楽しかったです♪
    続きを読む

    投稿日:2024.04.30

  • pupunao99

    pupunao99

    警視庁いきもの係シリーズ第3弾。

    前作は長編だったが、今作はまた短編集に。
    ペンギン、ヤギ、サル、ヨウム。
    色々な生き物の生態を知ることもできて、安定して楽しめる。

    動物をこよなく愛する薄巡査が、人間にも興味を持ち始めたようで、シリーズは今後も続いていくようなので楽しみです。続きを読む

    投稿日:2022.12.06

  • Bookrium

    Bookrium

    軽そうなトーンにも関わらず、推理と構成は意外としっかりしていて、どんどん面白くなってきている印象。
    大倉氏はオタク的な要素を作品に取り込むのが本当に上手いなあ。

    投稿日:2021.10.12

  • haji07-2021

    haji07-2021

    09月-03。3.5点。
    警視庁いきものがかりシリーズ。中編3編。
    安定の面白さ。着眼点が面白い。ペットに関する知識から、疑問点を見つけ、捜査。

    投稿日:2021.09.03

  • 04きれこんぶ

    04きれこんぶ

    今回は、ペンギンとヤギとサルとヨウム。「ヨウム」?オウム?・・ヨウムだそうです。詳しく本編で。動物たちが犯罪を暴くヒントをくれる流れは一貫した話の運びです。薄巡査が引くて数多な存在が故の懸念を抱きながらの捜査が続く。いずれも解決に導き手柄を重ねる一方でコンビ解消の心配がチラチラと。
    私が気に入ったのは、産廃っぽい名前の人が登場した場面でした。いつもの会話が可笑しさを司る何かをくすぐられた。
    続きを読む

    投稿日:2021.05.05

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