【感想】BLAME! THE ANTHOLOGY

弐瓶勉, 九岡望, 小川一水, 野﨑まど, 酉島伝法, 飛浩隆 / ハヤカワ文庫JA
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • おさるのかごや

    おさるのかごや

    原作の続きでキリイのその後を描いた作品も期待していたのですが、それはなかったですね。私は飛浩隆作品が気に入りました。BLAME!ファンにおすすめ。?

    投稿日:2021.11.18

  • サブ

    サブ

    出張の多い仕事をしていて地方に泊まることがよくあるんだけれど、見知らぬ土地を目的もなくフラフラと歩いてさまようのが好きだ。できれば繁華街よりも幹線道路沿いの郊外の方がいい。仕事を終えた夜にトラックの走り去る音を聞きつつさまよう思索。(不審者)
    二十歳くらいの頃は弐瓶勉、沙村広明、真鍋昌平、冬目景をよく読んでいて、好みとしてはアフタヌーン系列のマンガが多かったように思う。
    霧亥はパンクロッカーだ。シャウトしない。モッシュもしない。ただ都市構造物とネットスフィアの荒野を切り裂いて頑なに歩き続ける真のパンクロッカーなのだ。BLAME!全10巻の物語が未完のまま終わった(自分的には)ことで、もう誰もその歩みを止められなくなってしまった。
    そんなことを思いながら見知らぬ土地を歩く夜、空を見上げるとピカピカの月が輝いていたりする。
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    投稿日:2020.09.14

  • れふ

    れふ

    劇場版が面白くてノベライズを探していたけれど、このアンソロジーもとても面白かった。
    設定資料集とか関連資料を探して読みたくなる気持ちが分かる気がする。
    原作を読みたい気持ちも高まった。
    181103

    投稿日:2018.11.03

  • 凪野基

    凪野基

    18:原作は知らないまま、冲方丁さんの映画版ノベライズを読んで、余白の多い作品だしいける、と見切り発車。なので、原作を踏まえての感想ではないのだけど、めちゃくちゃ面白かったです。何これ!何これ!どれも凄かった……。この豊富なバリエーションを許す原作の懐の深さ、拡張性もさることながら、作家さんそれぞれの得意球でぼこぼこにされた感じ。ともかくとんでもないスケールの飛浩隆「射線」が見事。
    こんな派生作(二次創作とはどこかちゃうんや)書いてもらえるなんて、つまりは原作者さんが神やしめちゃくちゃ幸せやし、このメンバーに声かけた編集さん神やし、作家陣も神。八百万。
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    投稿日:2018.10.08

  • sakanaoni

    sakanaoni

    このレビューはネタバレを含みます

    ・はぐれ者のブルー:九岡 望
    色を塗ることに執着する電基漁師と知識に執着するケイ素生物が共に旅をする羽目になった話。ラストが弱い。色を残す習慣という話は全然魅力的でない。村の人に思いが伝わったからハッピーエンドでしょ、という安直な考えが透けて見える。
    ・破綻円盤-Disc Crash-:小川一水
    巨大階層都市内にあるはずの恒星について仮説を何重にも展開しつつ、ラストは更なる長い旅路を示唆するストーリー。
    検温者と非力なケイ素生物の奇妙な男女関係含めて非常に緊張感のある展開。この話の続きを読みたくなるくらい魅力的。
    ・乱暴な安全装置ー涙の接続者支援箱ー:野崎まど
    セーフガードがバカすぎ。作者が大好きなキャラが滑稽に見える。つまり作者がバカ。
    ・堕天の塔:酉島伝法
    階層都市内を落下し続ける塔の中にいる統治局の代理構成体達に起こる悲劇。時間軸や空間のねじれなど不確かな現実世界を構築していてそれがBLAME!の世界観とマッチしている。
    ・斜線:飛 浩隆
    ネットスフィア構築前から存在していた環境調和機連合知性体によるクーデター。巨大すぎる存在が暴走していく様は作者の暴走にも見えるが、展開される理屈とラストに主人公が帰ってくるストーリーは見事なファンブックと思う。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.10.09

  • ま鴨

    ま鴨

    鴨が偏愛するコミック・アーティスト、弐瓶勉氏の代表作「BLAME!」を元ネタに、現代日本を代表するSF作家が腕を振るった二次創作アンソロジー。
    「BLAME!」を読んだことのある方ならお分かりの通り、あの作品は世界設定が全てです。その世界の中で、どれだけ物語を展開できるかが腕の見せ所なわけで、プロのSF作家としても面白いお題だったんじゃないかと思いますねー。収録された5作品は、どれも全く異なるテイストの作品でありながら、ちゃんと「BLAME!」の世界の中で展開しており、なおかつ幅広いイメージを読者の眼前に提示します。「BLAME!」の世界観の揺るぎなさ(換言すると、細かいところは各自の想像に委ねても問題ないぐらい必要最小限で柔軟な初期設定)がよくわかる、「BLAME!」ファンにはたまらない作品集ですね。

    一方で、「BLAME!」を読んだことが無い人にとってどうか、という視点では、結構ハードル高そうな気が。あの世界観を肌感覚で理解していないと、よくわからないまま終わってしまう可能性も高いと思います。
    鴨的には、やはり酉島伝法・飛浩隆の両氏が圧巻。とんでもなく美しい舞台設定で魅せる酉島作品、圧倒的なタイムスケールで「悲恋もの」を描いてしまう飛作品。キャラクターが魅力的な九岡作品、ハードSFとして「こう来たか!」と唸らせる小川作品。いずれもさすがの読み応えです。
    ただなぁ、野崎まど作品が・・・orz 癖のある作家だということは事前知識で知ってはいましたけど、鴨はこれダメですわ(^_^;これが収録されていなかったら☆5つだったかなー。
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    投稿日:2017.06.20

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