【感想】「考える人」は本を読む

河野通和 / 角川新書
(9件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • dai-4

    dai-4

    それぞれが結構分量長めの書評集。でもなかなかに読ませるものが多く、素直に気になる作品が多かった。特に気になったのは以下。

    僕らの仕事は応援団
    へろへろ
    次点で 〆切本

    投稿日:2022.09.06

  • take9296

    take9296

    仕事も勉強も人間関係も、困ったときはまず「検索」。便利さとひきかえに失っているのが、自ら考える時間かもしれません。読書の海を泳ぎ続けてきた著者が「考える」をテーマに25冊を厳選。きっと大切な一冊に出会えます。

    特に井上ひさし関係の2冊を読みたくなった。
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    投稿日:2022.08.05

  • 5552

    5552

    惜しまれつつ休刊した雑誌『考える人』のメールマガジンの文章の中から、27回分を選んで加筆、修正の上、再構成したもの。
    まず、最初に紹介される本の書名が『それでも、読書をやめない理由』なのに思わずにやり
    もうつかみはオッケーです。河野さんっ。
    次の本は『〆切り本』。編集者だった河野さんにはツボだったようで、三回連続で取り上げられている。
    どの書評も「えー、社会人応援団?闘牛士のノンフィクション?ドーピング疑惑をかけられたツールドフランス覇者の自伝?うーん、全然食指が動かないな」と最初は思うのだが、(自分の好みの範疇外だった)読んでいく内に段々引き込まれてきて、読み終わる頃には紹介されている本が無性に読みたくなっている。魔法?
    全部読了して印象に残っているのは今はもう亡い方達のこと。著者と親交のあった方達もいる。山際淳司さん、米原万里さん、、、。皆さん、人間としても個性的で、更には稀有な書き手だったのだな。
    最後は『わくわく動物ランド』でもおなじみだった動物学者の千石正一さん。2017年にお亡くなりになった。
    彼の遺書とも言える本の書評でミーム(文化的遺伝子)の事に言及されている。こうやって河野さんが紹介してくれた千石さんのミームは、この本によって広まり、もしかしたら誰かを鼓舞したり、救ったりするのかもしれない。そう思うともう、胸がいっぱいになる。
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    投稿日:2020.07.29

  • 愛希穂

    愛希穂

    本が好きな人にはお薦めの一冊。
    25冊の本を紹介しているのですが、私はこのうち17冊を読みたくなった。
    著者の文章がとても巧みで、読みやすくて、このように本を紹介できたらどんなにいいだろうかと思う。

    読みたくなった本

    1 読書を考える

    『それでも、読書をやめない理由』 デヴィッド・L・ユーリン 柏書房
    『〆切本』 左右社
    『「本屋」は死なない』 石橋毅史 新潮社
    『ボン書店の幻――モダニズム出版社の光と影』 内堀弘 ちくま文庫

    2 言葉を考える
    『わが盲想』 モハメド・オマル・アブディン ポプラ社
    『僕らの仕事は応援団。――心をゆさぶられた8つの物語』 我武者羅應援團 大和書房
    『展望台のある島』 山川方夫 慶應義塾大学出版会

    3 仕事を考える
    『思い出し半笑い』 吉田直哉 文藝春秋
    『姉・米原万里――思い出は食欲と共に』 井上ユリ 文藝春秋
    『夜中の電話――父・井上ひさし 最後の言』 井上麻矢 集英社インターナショナル

    4 家族を考える
    『小倉昌男 祈りと経営――ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの』 森健 小学館
    『秋山祐徳太子の母』 秋山祐徳太子 新潮社
    『願わくは、鳩のごとくに』 杉田成道 扶桑社
    『「私」を受け容れて生きる――父と母の娘』 末盛千枝子 新潮社

    6 生と死を考える
    『へろへろ――雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』 鹿子裕文 ナナロク社
    『モリー先生との火曜日』 ミッチ・アルボム NHK出版
    『つながりあういのち』 千石正一 ディスカヴァー・トゥエンティワン
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    投稿日:2018.10.08

  • masaaki.oyabu

    masaaki.oyabu

    『考える人』は本を読む(河野通和)

    隙間時間にサクッと読んだ。
    著者の雑誌編集に携わった経歴が、紹介される本の見つめ方によく現れている。

    紹介された短い紹介本のなかで思わずかってしまった本が4冊ある。
    『それでも、読書をやめない理由』
    『スローカーブを、もう一球』
    『わが妄想』『僕らの仕事は応援団』(『「本気でいきる」以外に人生を楽しくする方法があるなら教えてくれ』)

    ○『それでも、読書をやめない理由』
    では、著者デヴィッド・L・ユーリンを紹介した本の6行が読んでみようかと思わせてくれました。その6行とは
    『本があふれている家で育ち、もっとも幼い頃の記憶では、はしごをのぼって床から天井まで続く本棚の中から、魅力的な表紙絵の本を探していました。思春期には、手当たり次第に乱読しました。大学を卒業した年の夏には、バックバックひとつでヨーロッパ中の方書店をめぐりをし、またジャック・ケアックの『オン・ザ・ロード』を片手にアメリカ大陸横断の旅をしたこともあります。これらの旅に連れ立った恋人との新婚旅行では、敬愛する作家がかつて暮らしていた浜べにたたずみ、作品に描かれていた光景を心の中に刻みつけました。』
    “こんな空気感、こんな環境で育ち、人生を旅する姿はもう訪れないんじゃないかなぁ”と思いながら、このような時代を生きた人間が描く読書観を共有してみたいなぁと思ったから

    ○『僕らの仕事は応援団』
    はもう、この短い紹介文を読んでいただけで目頭が熱くなって、もうその時には“ポチッ”っとしていた。きっと“熱い生きる実感”に渇きを感じていたんだなぁ。
    こういう人たちが、どこかに存在しているのだと思うと、自分の生き方にも『良し!』と言える。

    ○『ボン書店の幻』
    誰にもその存在を知られずに鳥羽茂(とばいかし)の人生が閉じていた。でも、彼の人生には彼の“生”を通してやり遂げようとした想いが詰まっていて静かに、ひっそりと地中に埋められていた。
    その熱い思いを掘り起こそうと、必死に微かな足跡を辿っていく。そこに見えてきた鳥羽茂の起こした『ボン書店』。
    あまりに、儚いけど、多くの人の人生の末路のようにも思えた短い紹介文には多くの想像が立ち上がる。

    ○『スローカーブを、もう一球』
    これは読んでいて当時の時代を感じたくて買いました。

    ○『わが妄想』
    は紹介文『「目に見えない人」が研ぎ澄まされた感性で、聞き、嗅ぎ、味わい、触って思い描いた等身大の日本の現実がユーモアたっぷりに語られます』がおおよその当たりをつけていた。
    かつて「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」に行っときの感覚を呼び起こして、もう一度世の中を感じる機会を得るためにポチりました。楽しみです。
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    投稿日:2018.02.24

  • Harumi

    Harumi

    この世に存在する本の数は膨大、一生に読める数は限られている。何を選び、読むか。
    著者とっておきの25冊が紹介されています。
    書評を読むと、どれも詳細が気になる本ばかり、今後の本選びの指針になりました!

    投稿日:2018.01.13

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