【感想】ヤバいぜっ! デジタル日本――ハイブリッド・スタイルのススメ

高城剛 / 集英社新書
(47件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • kyyu3

    kyyu3

    日本がITで覇権を取れなかった背景がわかる本。この本が書かれた2006年時点で既に勝負の行方は決まっていた。

    投稿日:2019.11.17

  • キじばと。。

    キじばと。。

    サブタイトルに「ハイブリッド・スタイルのススメ」とあり、ノマド的な生き方・働き方について著者がみずからの考えを語った本だと思って手に取ったのですが、日本の産業や社会のあり方についての提言といった内容の本でした。帯に書かれている「映像作家&DJ/高城剛のNIPPON改造講座」ということばのほうが、本書の内容をよく表わしているように思います。

    ただ、日本の進むべき新たな方向性をさぐり、提言をおこなうという内容にしては、既存の社会構造・産業構造についての正確な分析を踏まえていないところが気になってしまいます。そのため、著者のような先端的なセンスの持ち主にとってはインスピレーションをもたらしてくれる本として読めるのでしょうが、そうでないわたくしのような読者にとっては単なる思いつきをならべているだけのように思えてしまいます。
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    投稿日:2018.10.11

  • kenken00

    kenken00

    このレビューはネタバレを含みます

    ・時代はハイブリッド。技術で言うなら「あわせる技術」がもっとも重要
    ・なぜ未来のビジョンを創造できるのか。それはだれよりもテクノロジーを駆使し、だれよりもテクノロジーに出費し、だれよりもテクノロジーを愛し、誰よりも世界中を移動し、だれよりも最先端の表現を見続けてきたからに他ならない
    ・未来を予見する能力はない。すべては体験と体感である。
    ・ライフスタイルを変えるしか無い
    ・誰もが「カット&ペースト」のネタを探している。このネタの発掘と、どう「カット&ペースト」するか、のスタイルこそが最も重要である。そのスタイルを「マッシュ・アップ」と呼ぶ
    ・なぜ自由でないのか。それはコピーはすべて悪いことであるという前提に立っているからに他ならない
    ・今日の日本経済を支えている産業の自動車もテレビもオリジナルは日本にない。コピーは日本人の得意技であったはずだ。日本人はコピー能力がずば抜けて高い国民性である。
    ・コピーはさらなる進化を生むのだと僕は考える。我々の太古からの偉大な話はコピーされて伝わってきた。良いものはコピーして当たりまえ
    ・次世代記録メディアはコピーしやすいほうが勝つ
    ・現代は大ヒットコンテンツよりも、彼氏からのメールのほうが素晴らしい
    ・人々は質を求めているのではなく新しい環境の提案を求めている。環境とはスタイル。視聴スタイルや視聴の方法が変われば人々は新しく、便利で楽しいと思う
    ・景気が良くない時代に、エンターテインメントはいつも活躍する。不景気や戦争とエンターテインメントは常に密接な関係にある
    ・日本の良い所はスピードだったはずである。高度経済成長の大変化に人々はついてくることができた。30年前の日本映画を改めて見ていただきたい。そこにある風景はまったく別の国である。アメリカも、英国も、ここまで激変していない。すなわち近代日本の最大の特徴はスピードだったはず
    ・成功の秘訣は、プロジェクトリーダーがよそ者であること。これがポイントである。これができない地域は、まず成功することが難しい
    ・サッカーもクリエイティビティも場数が勝敗を決める
    ・地域ブランディングの成功の秘訣は金だけでなく、同時に適切な人を出すことであり、その人はより客観的な視点を持つよそ者でなくてはならない
    ・個人誘致
    ・ブランド形成の5ステップ
    ①まずは良い所、ダメな所をきちんと評価する
    ②約束(ハブUK、など)
    ③伝える
    ④全体に浸透させる。個人パワーの集合
    ⑤優位性
    ・商品やコミュニケーションのわずかな差が、その商品の勝敗を決める。その僅かな差は時代感である。その時代感を商品にフィッティングさせ、市場に落としこむのがクリエイティブ・ディレクターの仕事
    ・もっとも大切なのは変化し続けること。
    ・クリエイティブ力が上がったら、コミュニケーション力を上げることが大切。愛艇に伝わったかどうかを考える。
    ・ライフスタイルをハイブリッド化する。肩書もハイブリッドにする
    ・東京には歴史がない。その役目は京都が持っているので、東京には必要がない。だから、東京はいまだけの街だ。すなわち、流行に生きていれば良い。名物もいらない。何もとらわれない。東京こそが万博なのである。歴史は京都で、一度見たら終わり。ディズニーランドの成功がリピーターにあるように、リピーターをいかにとらえられるか、が観光立国のポイント。浮遊都市東京は常に新しいスタイルを提案し続けるのだ。
    ・ハイブリッド日本人
    ①ひとつのことにとらわれず、可能であるふたつのことを並行して進めるやわらかい発想
    ②組み合わせ可能なものを探す、または上手い職業の人を評価し、まねる
    ③実際になにかを組み合わせると楽しいだろう、ということを自分なりにためす
    ④マルチメディアスペシャリストを目指し、2つ以上の分野でスペシャリストになるためにはどうすればよいか徹底的に挑戦すること
    ⑤生活時間帯を見直し、住む時間を見直し、職業を見直し、自分なりのバランスポイントを早急に探しだすこと
    →結果
    ①地震やテロ、経済危機に直面しても、現在の仕事以外の収入可能性がある
    ②自分の可能性や楽しみが倍増する
    ③生活をかえることで、発想が全く新しくなる
    ・僕にとって挑戦は日常なのだ
    ・自由であるからこそ自分に厳しく、だれよりも人にやさしくなければならない
    ・クリエイティブは自由であり、場所も人も選ばない。母の茶道は、僕にそのことを教えてくれたのだと思う
    ・なぜ旅にでるのか?それはとにかくヤバイ人や、ヤバイものに出会いたいと思っている事が挙げられる。知っているだけではダメで、その人や作品に会いに行く。そしてアタマの中がぶっ飛ばされて、その刺激と勢いで帰って作品作りをする。
    ・僕のお小遣いの使い道の95%は、テクノロジーとコンテンツだ。
    ・僕の仕事はテクノロジーを駆使したコンテンツ作りだ。いっぱいInputすると、アウトプットも上がる。アイデアに困ったらいっぱいInputすればよい。とにかくあちこちに行く、自分の目でいろいろ見る。色々な人達と真剣にかつ楽しくはなす。そしてとにかく作る。駄作も沢山できる、ただひたすら作るのである
    ・優秀なクリエイターは優秀なビジネスマンでなければならない

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    投稿日:2015.06.11

  • isseiabe

    isseiabe

    前半は著作権や放送通信融合等制度、仕組みや考えが技術の進歩についていけずギャップがあるところに対し斬新な視点で切り込んであり、結構色々な示唆を受けた。
    後半部は何が言いたいのかよく分からなくなってきた。
    新書一冊はある程度のページ数が最低必要という事情があるのかも知れないが、少し残念。
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    投稿日:2014.09.22

  • sazuka

    sazuka

    【ヤバかったぜ】

    8年前の本だけど、最近の本で紹介されていて読んでみた。なんとびっくり、割とあたっている未来と、問題がそのままになっている(というより、悪化してるかな)我が国、日本。この8年の間に、「PDA=iPodのハイブリッド携帯電話」はご存知の通り市場を席巻したし、日本の国家としてのブランド力も低下した。デジタルグッズやインターネットがやりたい、のではなくて、新しい可能性がそこにありそう、なのだ。ヤバい、という言葉は、拙い、という意味と、最近使われるクール、という意味の両方があるわけだが、クール、クールといっている昨今の日本のコンテンツ産業(というか、それに乗りたいお上)は、ヤバいよね。ほとんどの「ハイブリッド」は無駄の掛けあわせのようで無残だけれど、日本はかつてハイブリッドを生み出す天才だった、はず。2014年の今読むと、やっぱりガラケーを開発しつつもガラパゴスに終わったことがとても悔やまれる。ガラケーでもう一花咲かせられないものかのう…。

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    投稿日:2014.07.20

  • ky

    ky

    これからは「スタイル」、つまり既存の何かと何かを組み合わせて新しい何かを生み出す時代。
    &携帯電話という文明の利器をこれほどクールに使いこなせる国は世界広しと言えども日本くらいなのである。
    今こそ、日本人にしか生み出せないハイブリッドなカルチャーを世界に輸出せよ!
    といった趣旨のことを高城HMCが熱く語る。
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    投稿日:2013.10.14

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