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樋口一葉 / 岩波文庫 (20件のレビュー)
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Fukunosuke
旧字体でなかなか頭に入ってこず、かなり苦戦したけれどなんとか読破。男性優位社会における女性たちの葛藤を描いた画期的な作品で、女性の社会進出に多大な影響を与えたであろうことを感じさせられた。 当時の価値…観を反映した男女の葛藤は今読むと新鮮さもあるが、一昔前の昭和にはまだこの男性優位の価値観は存在したし、現代においても忘れてはいけない反省すべき風習だ。身の回りで女性差別などの問題が浮上したり、意識したいと思ったときに、定期的に読み返したい作品だった。続きを読む
投稿日:2022.12.05
はは
読み終わらないのですが、図書館に返却しました。 現代文を読み慣れている私には、短い近代文の小説でも、なかなか頭に入ってこないので、最後まで読めませんでした。ざんねん。
投稿日:2022.06.06
seaurchin
本書のタイトルにもある、「にごりえ」と「たけくらべ」の2作が収録されています。 樋口一葉は他にも「大つごもり」や「十三夜」など、代表作と呼べるものはあるのですが、それはそのうち。 樋口一葉といえば、…近代初の女性職業作家なのですが、それまでの作家たちの恋愛描写に比べ、女性側からの視点での心理が書かれている点が新鮮に感じました。 本作以前、逍遥以降に書かれた恋愛は全て男性視点で、もっと物理的な描写をしているイメージを持っています。 また、一方で、ジェンダーに走った描写をしていないのも良かったと思います。 他の作品に関してはわかりませんが、本作に関しては、作中にリアリティに欠くレベルで我の強い女性が出て来るわけではなかったです。 両作とも素晴らしい作品なのですが、一方で読みづらさも感じました。 「たけくらべ」は前半、なかなか読み進めることができず、「にごりえ」に関しては、あらすじを頭に入れてから読まないと何が何だか分からないと思います。 山田美妙や森鴎外に比べると、まだこなれた感があって読みやすいのですが、それでも場面転換が多く、気がついたら今がどういう場面かわからなくなることがちらほらあります。 薄い短編なのですが一気に読もうとせずに、十分咀嚼しながら読み進めることをお勧めします。 2作の各々の感想は下記の通り。 ・にごりえ … 単純明快な内容なのですが、遠回しな表現(あるいは、読者の想像にお任せする場面)が多く、非常に読み進め難かったです。 私は、文章や表現の難解さから、読む前にまずググって、あらすじを頭に入れてから読み始めることをおすすめしますが、解釈は読者に任せる内容になっているため、難解だろうがまずは解説なしに読みたいという方は、挑戦してみても良いと思います。 ・たけくらべ … 森鴎外、斎藤緑雨などに影響を与えた、樋口一葉で一番有名な代表作。 前半はとっつきにくかったですが、中盤以降の美登利と信如の淡い関係が書かれたあたりからは比較的楽に読み進められました。 吉原に住む子どもたちの話で、美登利と信如の他にも幾人か子どもたちが登場し、2つのグループに別れて対立しています。 美登利と信如を中心とした解説が多いですが、この二人が登場するシーンは印象的だけど実のところ少ないです。 主役は登場する子どもたち全員で、子どもたちが大人へ成長する、その余韻というか虚無感というか、そういったところが本作のテーマだと感じました。続きを読む
投稿日:2017.07.22
samwo360
実は、しっかりと読んだことがなかったのです。にごりゑ、たけくらべ、なんというか、その叙情性、切り取られたカットごとの深い印象、吉原の女性を取り巻く悲哀が描き出されています。天才紫式部が見透し、愛惜の念…を持って描き出した平安の世の女性の行く末を彷彿とさせる傑作。特に、たけくらべで、美登利が信如の後ろ姿を「何時までも、何時までも、何時までも」見送るシーン、淋しく雨に濡れる紅入り友仙、霜の朝に差し入れられた水仙の作り花の各シーンが、まるで映画のワンシーンのように、決して交わることのない男女の行く末を哀しくあぶり出して、独りでに涙が出ます。続きを読む
投稿日:2016.11.11
おぼろ
「たけくらべ」 文章は読みにくかったけれど、少女漫画的な少年、少女を主人公に当時の時代背景から描かれていた。
投稿日:2015.12.03
long2ago
2015/1/6読了。 個人的にはにごりえの方が好き。 たけくらべは登場人物が一読しただけだとわかりにくかった。なんとなくにごりえの方が読みやすかった。思ったより美登里さんがサバサバしてて、イメージ…と違った。続きを読む
投稿日:2015.01.06
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