【感想】奇異太郎少年の妖怪絵日記 9

影山理一 / マイクロマガジンコミックス
(1件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • 『黒犬』の優樹

    『黒犬』の優樹

    漫画読みなら、大抵、行きつけの書店があるだろう
    私もある。どことは言わないが、職場から家へ帰る道にあるので大変、重宝している。常に綺麗で、店員さんの対応も個人差こそあれど、かなり丁寧でありがたい。これからも贔屓にさせてもらうつもり満々だ
    一応、言っておくが、これは文句ではない。「ちょっと、これだけはどうにかなんねぇかなぁ」ってレベルの要求なのだが、この『奇異太郎少年の妖怪絵日記』を発売日に仕入れて欲しいもんだ。積めるほど仕入れてくれ、とは言わないが、せめて、二、三冊。それなら、発売日に買い逃しても、数日は残ると思うんだよなぁ。他の書店で、新刊を見つけ、慌てて注文する事が度々。この(9)も偶々、入った店で発売を知った
    大台に乗る(10)はいっそ、予約しておこうか、と思っている
    いきなり、お世話になってる書店をディスってしまったが、(9)でも影山イズムにKOされてしまった。当たり前っちゃ当たり前かも知れないが、『うしおととら』や『足洗邸の住人たち。』にはない魅力がある
    血沸き肉躍るバトル描写こそないけれど、その分、残酷なシーンもないので、子供も安心して読めるって強みがある。コマがなく、一頁丸々を使って描いているので「漫画」なのか、そこは微妙だが、面白ければ何の問題もない
    人間と妖怪の共存が軸となっており、どれだけ、巻を重ねても、そこがブレず、種の壁を感じさせない絆はより強まっている
    笑いもあれば、シリアスな雰囲気も漂い、ラブコメまで展開している、と言う満足感たっぷりな作品だ
    また、メジャーでない妖怪を分かりやすく解説しているって強みも持っているのが、この作品だ。妖怪好きを自認しているが、まだまだ、世には知らぬ妖怪がいるもんだ、と感謝している、影山先生には。夜行さんや人面樹までなら姿が浮かんだが、相撲が大好きな芝天は名すら知らず、「へぇ、こんな妖怪がいたのか」と驚いた
    次巻では、どんな妖怪が出てくるのか、楽しみだ。先の巻で、女性キャラが随分と増え、ハーレムが着実に構築されているので、さすがに、新たなヒロインが出てくる事はあるまい・・・・・・いや、影山先生なら、そんな予想を裏切り、期待に応えてくれるか?仮に出るとするなら、妖怪としての強さが雪母と同格の、それこそ、神獣か聖獣もしくは鬼神クラスだろうなァ。おっぱいの大きさも、狐くらいあると眼福なので嬉しい
    どの回も奇異太郎が巻き込まれ、なおかつ、起こす妖怪とのトラブルを経ての友情に心が満たされる。そんな中でも、特に影山先生への好感度がブチ上がったのは、何と言っても、第百八話「閑話・微笑の霊氷」だった
    サブタイトルの美しさ、百八話という深さを感じるナンバリングもさることながら、奇異太郎が雪娘の為に、いつも以上の頑張りを見せるって男らしさは感動だ。そんな男の熱に引っ張られ、これまで世話になってきた妖怪らも手を貸す。実に素晴らしい!!適当で、俺様な性格、ちょいエロいけど、大切な人のために、出来る事を何でもやる、そういう男は年齢に関わらず、カッコいいぜ
    大笑いしてしまったのは、先にも名を挙げた芝天が登場し、奇異太郎と相撲勝負を繰り広げた、第百四話「芝天」だった。あれほど声を大きくして笑ったのは、それこそ、『トリコ』のドドリアンボムの回以来だ
    この台詞を引用に選んだのは、上記した「微笑の微笑」とは違った、奇異太郎のカッコ良さが出ているからだ。確かに訳は分からない。だが、そこがいい。男たるモノ、切れ味のいい決め台詞を持っていなければな
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    投稿日:2017.05.03

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